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Flickrで公開していた利用フリー画像の権利をGetty Imagesが勝手に奪ったとブログサイトが主張

By hobby_blog

インターネット時代のための新しい著作権ルールの普及を目指し、様々な作品の作者が自ら「この条件を守れば私の作品を自由に使って良いですよ」という意思表示をするためのツールとしてクリエイティブ・コモンズ・ライセンス(CCライセンス)がありますが、ブログサイトであるepsos.deはイメージコンテンツ・プロバイダーであるGetty Imagesがクリエイティブ・コモンズから写真を盗んでいると主張しています。

Getty Images is Stealing Pictures from Creative Commons | Flickr - Photo Sharing!
http://www.flickr.com/photos/epsos/8138893914/


Getty Imagesは、静止画や動画をオンラインを通じて世界中のクリエーターや報道業界の人々に提供しているイメージコンテンツ・プロバイダーです。シアトルに本社を構え、5万時間以上のフィルムと8000万以上の写真を保持しているのですが、写真の共有を目的としているコミュニティサイトFlickrと提携していることでも知られています。

Getty Imagesにはフリッカーコレクションというページがあり、ページ上で使われる写真はまずGetty ImagesのエディターチームがFlickrに写真を載せているフォトグラファーに対し招待状を送ることから始まります。FAQによれば、招待された人が契約に同意しサインした場合、Getty Imagesが預かる写真、及び、その写真に類似した写真のみを売る独占権がGetty Imagesに発生するとのこと。そしてGetty Imagesがライセンスを販売した際にフォトグラファーに対しロイヤリティが払われるというわけです。なお、一度Getty Imagesのサイトに上がった画像をすぐに削除することはできません。

ブログサイトであるepsos.deはFlickr上で写真を公開しているのですが、いずれもCCライセンスであり、「リンクを付けた場合は写真を自由に使うことができる」としています。しかし、Getty ImagesはFlickrアカウントを通して権利の使用を許諾されることで、コピーライトを変更し、本来なら自由に使用できる写真をGetty Images自身が保有するものとしている、とepsos.deは主張しています。


なお、epSos.deがGetty Imagesに「盗まれた」とする写真は以下のもの。

By epSos.de

Getty Imagesはウェブサイトのオーナーが写真を不正に使用しているとしてオーナーに請求書を送るということを以前から行っており、一部ではゲッティ詐欺(Getty Scam)と呼ばれているほど。

しかし、当のGetty Imagesこそがフォトグラファーや版元から「権利を盗んでいる」のだというのがepsos.deの主張です。FlickrとGetty Imagesは2者間でコピーライトを変換することの合意を行っているため、Flickrに対しコピーライトの変更を求めることも不可能。Getty Imagesは自分自身の所有する写真に対してしか著作権を持っておらず、また出版社等に保護されているため写真の権利を独占することもできないはず、ということでepSos.deは訴訟を視野に入れつつこの問題を解決する予定とのこと。

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in メモ, Posted by darkhorse_log

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