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FlickrがパブリックドメインとCC0のライセンス設定に対応


誰でも写真を投稿して共有できるコミュニティサイトのFlickrが、写真や動画に設定するライセンス設定に著作権が発生していない状態であることを示すパブリックドメイン状態と著作権者が利益を放棄してパブリックドメインに置くことに同意していることを示すCC0を新たに選択できるように変更したことが発表されました。

Flickr now offers Public Domain and CC0 designations | Flickr Blog
http://blog.flickr.net/en/2015/03/30/flickr-now-offers-public-domain-and-cc0-designations/

Flickrでは、各ユーザーが投稿したデータの著作権管理について、2004年からクリエイティブ・コモンズの規定するライセンスを利用していましたが、今回追加されたパブリックドメイン状態とCC0はこれらに含まれていなかったとのこと。

「著作物や発明などの知的創作物について、知的財産権が発生していない状態又は消滅した状態のこと」を意味するパブリックドメイン状態と、「コンテンツの作者・所有者が、著作権による利益を放棄し、作品を完全にパブリック・ドメインに置くことを可能」にして、商用を含めて誰でも自由に利用できることを意味するCC0は、歴史的価値や、学術・研究の観点などから人類に共通の価値を持つ創作物に設定されるのが代表的な使われ方です。

ライセンスの設定は、写真を投稿する際に選択することが可能。「License」の項目に「Public Domain Work」または「Public Domail Decication(CC0)」が追加され、選択できるようになりました。


これらのライセンスを設定すると、Flickrの画面には以下のようにCC0を示す「0」と、パブリックドメイン状態を示す斜線つきの「C」が表示されました。


この変更をさっそく取り入れたのが、民間による宇宙開発を進める企業「SpaceX」のFlickrアカウントです。同社では100枚を超える宇宙ロケットなどの画像をFlickrにアップロードしていました。

Flickr: Official SpaceX Photos' Photostream


Flickrの変更を受け、SpaceXでは全ての写真に「CC0」のライセンスを設定。


これにより、同社のフォトストリームに保存されている写真の全てが商用を含めて誰でも自由に利用することが可能になっています。








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in ネットサービス, Posted by darkhorse_log

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