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自律運転車両の公道走行をカリフォルニア州が認める方向で法案を可決

By brdweb

8月にGoogleのセルフドライビングカー(全自動運転車、自律運転車両)が無事故で50万km弱を走行することに成功したと報告がありました。これはネバダ州でテスト走行が行われた成果ですが、続いてカリフォルニア州でも自律運転車両の公道走行を認めてナンバープレートを交付する方針が打ち出されました。

California to license self-driving cars | TG Daily



Self-Driving Cars Approved by California Legislature  - US Business News - CNBC



自律運転車両は現在、Googleがネバダ州でテスト走行を行っています。2011年に自律運転車両の公道走行を認める法案が可決され、2012年5月にナンバープレートが実際に交付されました。

カリフォルニア州でも同様の法案が満場一致で州議会を通過しました。これで法案はジェリー・ブラウン州知事の下へ送られることになりますが、知事はサインするものと見られており、カリフォルニア州は全米で2つ目の自律運転車両を公認する州となる見込みです。


法案では、カリフォルニア州自動車局に対して自律運転する車両についての基準と免許発行手順の作成が求められています。また、基準と免許が定められるまでの間、公道でテスト走行を実施することも認められています。基準が定められるまでの間は、どういった条件であればテスト走行をしてもOKなのかについては不明瞭ですが、ネバダ州と同様に、運転席にドライバーが乗っていることが条件になるとみられており、すでにGoogleはカリフォルニア州でも何度かテスト走行を実施しているとのこと。

カリフォルニア州議会のアラン・ローウェンタール議員は「自律運転車両で出かけられるようになるのが楽しみです。今はまだいろいろな問題を抱えていますが、私よりは上手なドライバーですよ」と語りました。一方で、事故が起こったときのことについて懸念する声も上がっており、自動車製造者連合のダン・ゲージ広報担当は「自動車メーカーの責任が十分に保護されていない」とのコメントを発表しています。

経済専門家は、交通事故の90%がヒューマンエラーによって起きているので、運転プロセスから人間が省かれる自律運転車両が登場すれば、交通事故の発生率は大きく減少するのではないかとの見方を示しています。

なお、自律運転車両を認める動きは他の州へも広がっており、ハワイ州、フロリダ州、アリゾナ州、オクラホマ州でも同じような法律の制定が検討されています。

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in 乗り物, Posted by logc_nt

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