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AmazonのKindle納入に関する13億円の契約をアメリカ国務省が取り消し

By bfishadow

アメリカの国務省は在外公館で使用するためのKindle2500台についてAmazon.comと1650万ドル(約13億円)の契約を6月に締結しましたが、これが取り消されることになりました。

Amazon e-Readers, Content Management, and Logistics - SAQMMA12R0272 - Federal Business Opportunities: Opportunities



U.S. Department of State cancels large Kindle contract | ITworld



これまでアメリカ国務省は在外公館に対して印刷した本を購入して送付していましたが、これを電子ブックリーダーへ置き換える計画を立ててコンペを実施し、Kindleの導入が決定していました。契約内容は50タイトルをプリインストールした2500台のKindle、およびその管理などが含まれており、基本1年+オプション4年の合計5年間で1650万ドル(約13億円)というものでした。

国務省が出した要件はバッテリーが長寿命で連続使用時間が8時間以上あること、テキスト読み上げに対応していること、Wi-Fi接続が可能なこと、3G回線をサポートしていること、3GとWi-Fiでのコンテンツダウンロード対価が一致していること、などで、すべての要件を満たした唯一のデバイスがKindleだということで契約が結ばれていました。

By kodomut

ちなみに、AppleのiPadもライバルとして名乗りを上げていましたが、iPadは単機能の電子リーダーではなく、カテゴリとして「タブレット」か「コンピュータ」に分類されるものという点が敬遠されました。追加されている機能が不必要であるだけではなく、政府がこのプロジェクトにおいて利用するにはセキュリティ面、ユーザビリティの面でリスクが大きかったとのこと。

By liewcf

このプロジェクトについては、今後マーケットの再調査を経て、必要条件の再検討が行われることになっています。

なお、Amazon.comからは特にコメントは発表されていません。

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in メモ,   ハードウェア, Posted by logc_nt

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