取材

オタクの日本人留学生が起業して作った北京のメイドカフェに行ってきた


言葉の壁や民族、イデオロギーを超えて世界に広がるメイドカフェ。以前の記事ではメキシコにあるお店に行ってきましたが、中国北京にもかなり本気のお店ができて賑わっている、という情報を聞きつけたので現地に行ってみることにしました。

今回、取材をしたのは北京のメイドカフェの元祖と言われる屋根裏-YANEURA-というお店。中国語表記ではメイドカフェは「女仆餐厅」となり、屋根裏は「屋根里」となっています。

北京屋根里女仆餐厅_新浪博客

店舗があるのは北京のビジネス街をすこし外れた場所で、住所は北京市朝阳区新源西里中街8号2楼。

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なお、お店の名前をグーグルマップで検索すると似た名前の違うお店が表示されるようなので注意が必要です。

空港からはバスや電車ではちょっと行きづらいエリアですが、タクシーで直行してもちゃんと値段交渉をすれば約80元(1000円前後)で行くことができます。対面に以下の写真のような建物が見える場所で下車すればOK。


入り口はこんな感じ。


新源西里社区と書かれた門があります。


蔵善と書かれた矢印もあるので、徒歩で訪ねる場合はこれが目印。


鉄の門を抜けて……。


住宅街っぽい場所に入っていきます。


そこで、ついに看板を発見。


割とシブい門構え。


地元紙で紹介された際のコピーが張られています。なお、この記事の翻訳版と見られるものを日本語で読むことができます。


姉妹店「路地裏」のフライヤー。


企画としてヤンキー(?)っぽいコスチュームを着用する「不良少女日」などもあるようです。


店内に続く階段は以下の通り。


壁にはびっしりとアニメやゲーム、イラストなどのポスターが貼り付けてあります。


2階に進むと「屋根裏へようこそ!」と日本のアニメ風のキャラがお出迎え。


店内には鉄板焼きや本格的な日本食レストランもあります。


入ってスグの場所は以下の通り。


レジはこんな感じ。


キャラクターグッズの展示・販売を行うガラスケース。


オリジナルデザインのピンバッジは10元(125円前後)で販売されています。


ドールの展示。


Tシャツは100元(1250円前後)での販売。


コルクボードにズラっと貼り付けられたメイドさんのポラロイド。現在は25人が在籍しているそうです。


TsubasaやNamiなど日本っぽい名前を名乗っています。


ハルヒやケロロ軍曹などを発見。


メイドカフェにあたるエリアの入り口。


中に入るとバーのような落ち着いた雰囲気。


テーブルはこんな感じ。


掘りごたつを用意した居酒屋っぽいスペースもあります。


お店に行ったのは昼だったので、この時間にあいているレストランエリアに通されました。なお、メイドカフェは17時前後からの営業開始となるそうです。


壁には大画面の液晶ディスプレイが付いており、日本のアニメを中国語の字幕付きで放映しています。


テーブルの上はこんな感じ。


ドリンクメニューは地元のビールが1杯10元(125円前後)や松竹梅(日本酒)が40元(500円前後)などから。


食事のメニューもチェックしてみましょう。


レストランゾーンだけあって、メニューは本格的。刺身の大盛りが298元(3725円前後)や……。


寿司の盛り合わせ398元(4975円前後)などがそろっています。なお、このメニューは付近で働くサラリーマン向けのもので、中国人がイメージする典型的な日本食をそろえたラインナップになっているとのことです。


ボタンを押してオーダーをします。


せっかくメイドさんにお願いするのですから、定番のオムライスを選んでみましょう。


メニューの写真とは違いますが、期待していたのはコレです。


iPhoneと比較するとけっこうボリュームがあることがわかります。


卵は「トロッ」と半熟。


ライスも「ベチャ」としていない見事な炒め具合。


コショウが利いた割とスパイシーな味です。もともと中華では炒飯とてもポピュラーなので、その変形版とも言えるオムライスは中国の料理人にも作りやすいメニューなのかもしれません。


一瞬で完食。大変おいしくいただきました。


食後にオレンジュース10元(125円前後)を注文。


今回レストランエリアでサービスをしてくれたメイドさんは以下の2人です。


夕方になるとメイドカフェエリアが本格稼働し始めるので、メイドさんの人数が増えます。

レジを担当していた人はこんな感じ。


そして、この人がお店を作った峰岸宏行さん。


もともとは北京大学に医学を学ぶために留学して、その際に中国でメイド喫茶を経営することを思いついたそうで、2004年に構想を始めてから資金・人脈作りを始めて2010年の12月にこのお店を開店しました。今後はメイドやアイドルなど日本のサブカルチャーをコアとして飲食店だけにとどまらずイベントステージやアパレルの販売なども行っていきたいとのこと。

現地では特異なお店なのでお客さんから「公安に踏み込まれない?」と心配されることもあるそうですが「ぜんぜん(性的な意味で)きわどいことはやっていないので大丈夫。お上(政府)はちゃんと税金を納めていればウルサイことは言わないし、北京の人々もメイドだから日本人だからといってどうこう言ってきたりはしませんよ」とのこと。さらに、「日本は車やデジカメなどのハードだけではなくおもてなしといったソフトやアニメなどのコンテンツでも世界に通用するものが沢山ありますよね? だから、それを武器にもっとどんどん世界に出て行くことができるハズなんです。そうやって、いい物をどんどん広げていきましょうよ 笑」と語ってくれました。

カフェエリアにいた4人のメイドさんは以下の通り。


というわけで、世界に広がる日本のサブカルパワーを体感できると同時に中国のメイドさんの魅力やおいしい料理を堪能できるお店であることは間違いありません。まさに、メイド・イン・チャイナ恐るべし。

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in 取材, Posted by darkhorse_log

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