取材

地球の裏側にある行列のできるラーメン屋「あすか」に行ってきた


人気ラーメン屋に行列ができるという日本ではお馴染みの光景を、地球の裏側ブラジルで目の当たりにしました。「あすか」のラーメンは海外とは思えないクオリティの高さで、お腹も心も満たされてしまいました。

こんにちは!世界新聞特命記者の清谷啓仁です。世界一周中のわたくし、現在ブラジルの大都市サンパウロにいます。

サンパウロは赤ピンの辺り

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サンパウロのパウリスタ通りはオフィス街になっていて、数100社の日系企業が進出しています。


通りに立ち並ぶ高層マンション


サンパウロで最も流行に敏感なオスカー・フレイレ通りにはオシャレなお店が軒を連ね、


日本でも有名なビーチサンダルブランド「havaianas(ハワイアナス)」のフラッグショップもあります。


Wikipediaの「サンパウロ」のページには「100万人の日系人口」という項が作られており、

日系ブラジル人の約70%、約100万人が在住しているサンパウロは、ホンダ、トヨタ自動車、東芝、東京海上日動、コマツなど、様々な業種の日本企業が数100社進出しており、世界でも有数の規模の日本人学校があるなど、日本との縁が非常に深い都市である。

という記載があります。

「キヨタニくん、サンパウロに行列のできるラーメン屋があるのを知っているかい?僕が行った時は時間がなくて食べられなかったんだけど……。確か、「あすか」と言ったかなぁ。地球の裏側の行列のできるラーメンはどんな味がするのかなぁ……」と世界新聞デスクが遠い目をするので、代わりに食べに行ってきました。

中心部から地下鉄に乗り、行列のできるラーメン屋があるというリベルダージ地区へと向かいます。地下鉄はどこまで行っても片道3レアル(約132円)と良心的。


駅から出ると……


何だろう。


この懐かしさを感じる町並みは……。


ここはサンパウロ市の中心部に隣接するリベルダージ地区。Wikipediaによれば、

第二次世界大戦前後より日本人街が形成されており、中心部を貫くガルボン・ブエノ街の入口に鳥居や大阪橋があり、また、中心部にも小さな日本式庭園が設置され、地区全体の街灯が鈴蘭の形をしているなど、随所に日本らしさを取り入れた街づくりがされている。現在ではアメリカのロサンゼルスの日本人街として有名なリトル・トーキョーと並び、名実共に世界最大規模の日本人街となっている。

とのこと。

鳥居はリベルダージのシンボルとなっています。


鈴蘭の形をした街灯が雰囲気を醸し出してますねぇ。


居酒屋、寿司屋などもあります。


こういったお店は日系人が経営していることが多いのですが、近年では中国系や韓国系といったアジア系住民のお店も増えているとのこと。しかし、あくまで「日本人街」なので、日本関連のお店が集中しています。

リベルダージでは、ブラジルでは貴重な日本食材を手に入れることができます。


ふっくら美味しい日本の米はもちろん、


日本のビールや酒、


レトルト食品、


たくあんには驚きました。みんな、日本の味が恋しいんですね……


週末、リベルダージには屋台が出現し、観光客でごった返します。日系人だけでなく、様々な国の人がリベルダージを訪れているようです。


おっと、たこ焼きの屋台を発見!


おばちゃんがクルクル焼いています。


6個で8レアル(352円)


外はカリカリ、中はトロトロ。


しばらく歩いていると、何やら行列が……。


行列のできるラーメン屋「あすか」に間違いありません!


創業から10年以上、日本人がオーナーを務める「あすか」は日本の味が恋しい人たちの胃袋を支えてきました。今では連日賑わいをみせ、日本人だけでなくブラジル人や海外からの観光客にも人気のお店となっています。

20分ほど待ち、店内に入ると……


ここは日本ですか!?


メニューを拝見。醤油、塩、味噌から、つけ麺、冷やし中華まで豊富ですね。


ポルトガル語表記は「Carne=肉」、「Espinafre=ほうれん草」、「Bamboo=メンマ」。「Wakame=ワカメ」、「Naruto=ナルト」、「Nori=海苔」はそのままですね。


豚骨が人気ということで「ネギ豚骨ラーメン」を注文しました。一杯12〜14レアル(約528〜616円)と、海外で日本食を食べることを考えるとかなりリーズナブルです。


サイドメニューの「餃子あすか」も注文。6個で9レアル(約396円)


店内にはテーブル席もあります。


厨房では店員さんが、


忙しなく調理しています。


カウンターでは、色々な国の人たちが肩を並べてラーメンを食べています。


まずは餃子が到着!


牛肉と玉ねぎのシンプルな具。野菜少なめでシャキシャキ感はありませんでしたが、肉がドカッと入っていてジューシーです。


お次はラーメン!具は味付玉子、チャーシュー、海苔、メンマ、そしてネギ。


スープからいただきましょう。豚骨ベースの醤油味で、意外とあっさりしていますが、しっかりコクがあり完成度は高いです。


自家製麺だという麺はスープによく絡み、コシもあります。海外でこのレベルのラーメンが食べられるのは感激です!


ごちそうさまでした。リピーターが多いというのも頷けます。


ラーメンをすすっていると、地球の裏側ブラジルにいることを一瞬忘れそうになりました。真似しようとしてもできない繊細な日本食だけに、海外でこのレベルのものが食べられるのは感動です。お腹も心も満たされ、僕はまた旅へと戻っていくのでした。

文・取材:清谷啓仁
http://kiyotani.com

監修:世界新聞
http://sekaishinbun.net


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in 取材,   , Posted by logc_nt

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