お魚のセビチェからアルパカのステーキまで豊富なレパートリーのペルー料理で幸せに


日本の寿司・刺身に匹敵するペルーのセビチェという魚料理。マス(トゥルーチャ)のフライも定番で、ペルーではよくお魚が食べられていました。お肉でもメイン料理の牛肉、豚肉、鶏肉に加わるアルパカ肉。日本のようなホクホクしたご飯だけではなくパスタまで出てくるのですから、ペルー人の料理にかける情熱は凄まじいものがあります。

こんにちは、自転車世界一周の周藤卓也@チャリダーマンです。ペルーの食事は安くて美味しかったので、ほぼ外食の毎日でした。魚料理が多いのは、日本人としても嬉しい。今回はペルー滞在中に食べ歩いたペルー料理の魅力を紹介させて下さい。これほど料理にこだわる国はなかなかありませんよ。

◆注文の方法
大衆食堂でしか食事をしていませんが、たいてい店の前にメニューが掲げられていて分かりやすくなっていました。昼食で「アルムエルソ(Almuerzo)」、夕食で「セナ(Cena)」とあれば、スープとメインとジュースが一緒になっています。注文をすると「ソパ(スープ)」が先に出てきて、その後に「セグンド(メイン)」といった感じです。都市部の食堂だと3種類くらいからメインを選べます。そして次の日に同じ食堂を訪れても、昨日とは別の3種類がメインとなっているからペルーは凄い。昼と夜のセットは3.5ソル(約130円)から6ソル(約220円)くらいが相場でした。

「ポジェリア(Polleria)」のローストチキンや「セビチェリア(Cevicheria)」のセビチェは単品料理。ペルーには「チーファ(Chifa)」と呼ばれる中華料理屋さんもたくさんありました。

セットで出てくるスープはボリュームたっぷり。


メイン料理がレバーだったことも。


◆定番
南米のコロンビア、エクアドルと同様に食堂のメインは牛肉・豚肉・鶏肉が多いです。

鶏肉と豆のぶっかけ飯。


普通の鶏肉プレートだと油断していたら、とろけるようなアボガドに参りました。


手の込んでいるソースに漬かった鶏肉とご飯。


「ミラネサ・デ・ポヨ(Milanesa de Pollo)」はいわゆるチキンカツ。


お腹が空いてガッツリと食べたいときには「ミラネサ・デ・ポヨ」を注文しました。


街の「ポジェリア(Polleria)」にはローストチキンとポテトと野菜のプレートがあります。鶏丸ごとが1のサイズで、8分の1は「オクターボ」、4分の1は「クアルト」と注文します。


店にあるケチャップ、マヨネーズ、マスタードなどをかけていただきます。


食堂とは違ってファーストフード的な感覚だったポジェリアのチキン。


煮込んだ牛肉プレートは、ご飯もすすみます。


アルムエルソ(ランチ)のメニューでメインの牛肉、スープ、ジュースがついた一食。


ロモ・サルタード(Lomo Saltado)」はペルーを代表する肉料理で、牛肉、タマネギ、トマトなどを炒めて、フライドポテトとご飯に盛り付けます。どこか日本らしさを感じていたら、中国系移民の影響で醤油などを使っているようです。お腹を減らしたチャリダーには嬉しいボリュームのある一品。


クスコの市場で食べた3.5ソル(約130円)のロモ・サルタードだと牛肉が少なく……


走行中の小さな町で7ソル(約260円)を出したロモ・サルタードには、牛肉がたくさん使われていました。


こちらは「チッチャローン・デ・チャンチョ(Chicharron de Chancho)」という豚肉の唐揚げ。


「カウカウ(Caucau)」はポテトとモツが入ったぶっかけ飯で、食がどんどんと進んでお代わりまでしました。


「モンドンギート・ア・ラ・イタリー(MONDONGUITO a la ITALY)」とたいそうな名前がついている料理。本来ならハチノス(牛の胃)が入ってるようですが、自分が食べたのはジャガイモしか入ってない……。


ペルー滞在最後の昼食に出てきたジャガイモライス。肉じゃがのジャガイモを崩して崩してソースにしたような料理で美味しかったです。


◆パスタ
メニューに「タヤリン(Tallarin)」と入っていたら、パスタが出てきます。ご飯ばかり続いて気分を変えたい時に、たまに頼んでいたのですが、ペルー人も同じことを考えているのでしょうか。ペルーではパスタが市民権を得ていました。

日本のナポリタンのようなパスタプレート。


パスタもスープと一緒にアルムエルソ(ランチ)メニューのセットになっていました。


平たいパスタにミートソースが混ざり合って美味い。


中華レストランに出てくる「タヤリン・サルタード(Tallarin Saltado)」は、日本で食べるような和風パスタ。


「カルド・デ・ガジーナ(Caldo de Gallina)」 はスープにパスタとゆで卵と鶏肉が入った日本のラーメンのような料理。ただし、パスタはふやけて柔らかくなっています。それでも、ここまでの中南米でこのような料理は無かったので、ペルー人が麺をすする光景は新鮮に映りました。


こちらもカルド・デ・ガジーナ。


こちらはスープパスタで、朝食で頂きました。


◆アルパカ
日本では可愛がられているアルパカも、ペルーでは食用となっています。約4000mを越える高原に、寂れた小さな集落に一軒しかない食堂に立ち寄ると、フライドアルパカが出てきました。またペルーを代表する観光地のクスコでは、格安のコース料理のメニューに、アルパカステーキが加わっています。

高原地帯を走行中に看板が出現。


小さな集落に一軒しかない食堂。


そして出てきた8ソル(約295円)のフライドアルパカにトウモロコシのつけ合わせ。


こちらの部位は鶏肉みたいにさっぱりとしていました。


と思っていたら、こちらは豚肉のような食感に。


クスコでみつけた10ソル(約370円)のコース料理の最初に出てくるスープ。


メインのアルパカステーキは、牛肉のようでしたが脂身も少なかったので食べやすかったです。ラム肉のような匂いもしません。


デザートはフルーツの盛り合わせ。


◆お魚
ペルーは魚料理もたくさんあったので、日本人としては嬉しかったです。もう若くはないので、肉ばかりというのも疲れます。

煮魚とご飯とスープのセット。


怖い顔をしていたお魚のフライ。


ホクホクとしていた白身魚のフライ。


「トゥルーチャ・フリータ(Trucha Frita)」はマスを油で揚げた料理。


大きな「トゥルーチャ・フリータ」とご飯。これに熱々の味噌汁でもついてきたら、日本の食事になりますね。


「エスカベーチェ・デ・ペスカード(Escabeche de Pescado)」は一度フライにした魚を、タマネギと一緒にマリネにした料理で、手がかかっています。これが小さな食堂で普通に出てくるのですから、ペルー料理のレベルの高さには驚きました。


◆セビチェ
そしてペルーの国民食とも言われる「セビチェ(Ceviche)」は、旅するにあたって何より楽しみにしていました。セルバ(アマゾン)地域やシエラ(アンデス)地域にもあったのですが、魚料理だったのでコスタ(海岸)の首都リマで初めて注文します。生魚をレモン果汁、ニンニク、塩、胡椒でマリネにした料理で、一度口にしてからは病み付きになり、再び戻ったアンデス地域でも、何度か食べていました。ただし生ものなので、傷んでしまうとお腹を壊すでしょうから、午前中の食事を心がけています。

リマ在住の日本人の方とお食事をした際に、初めて口にしたセビチェ。


食堂で食べるセビチェは12ソル(約445円)から15ソル(約555円)が目安でした。


生魚だけではなくイカやタコや貝もセビチェには使われます。カモテ(甘いお芋)とトウモロコシがサイドになるのが定番スタイル。


刺身が好きな方なら、セビチェはきっと好きになるはず。


地元の市場でも、このようにセビチェが用意されています。


4ソル(約150円)のセビチェ。


観光客が多く集まるクスコのレストランにもセビチェはありますが、市場の7ソル(約260円)でも十分でした。


小さな田舎町の朝市で、セビチェ屋台が出現。


6ソル(約220円)で朝からセビチェ。


このセビチェは食堂のお得なセットで頼むと、他の料理も一緒に楽しむことができます。これから紹介するのは10ソル(約370円)のセット。


酸っぱくて強烈だった「レチェ・デ・ティグレ(Leche de Tigre)」はセビチェの残り汁ということでした。


セビチェにイカフライの「チチャロン・デ・カラマル(Chicharron de Caramar)」と海鮮チャーハンの「アロース・コン・マリスコス(Arroz con Mariscos)」が一皿に出てきます。


そして極めつけは「チルカノ・デ・コルテシア(Chilcano de Cortesia)」という名前のスープで、魚で出汁をとっていて感激しました。


こちらは、リマの安食堂で食べた8ソル(約295円)セビチェとイカフライ。


物足りなかったので、6ソル(約220円)「チチャロン・デ・ペスカード(Chicharron de Pescado)」という白身魚のフライとイカフライを追加で注文しました。


ペルーのセビチェで一番感動したのは、リマの食堂にあった15ソル(約555円)のセット。セビチェ、アロース・コン・マリスコス(海鮮チャーハン)、チチャロン・デ・ペスカード(白身魚のフライ)が一つのお皿に載っていました。ペルーの魚料理の真髄が詰まった一皿。


セビチェ。


アロース・コン・マリスコス(海鮮チャーハン)


これまでの旅の中でも群を抜いていたペルー料理は、滞在中の食生活を幸せにしてくれました。ペルーに訪れる際はマチュピチュやナスカの地上絵と観光地だけではなく、美味しさへのこだわりを集めたペルー料理も忘れないで下さい。世界を見渡してもペルーなみに食事情が豊かな国なんて、そう多くはありませんから。

(文・写真:周藤卓也@チャリダーマン
自転車世界一周取材中 http://shuutak.com
Twitter @shuutak
)

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