取材

ロンドンにラーメンブームが到来中なので日本から出店している「麺屋一点張」へ食べに行ってみた


ロンドンは世界でも有数の国際都市ですが、食べ物の評判はあまりよくありません。しかし、最近は日本の本格的ラーメンを提供する店が増えてきて、ロンドンっ子の間にラーメンブームが起こっており、イギリスの主要紙であるガーディアンインディペンデントが本格的ラーメン店のロンドン進出に関する記事を執筆するほど。日本からは、堺にある塩ラーメン専門店「龍旗信」がロンドンのソーホー地区に「麺屋一点張」という名前で出店しているとのことなので、実際に食べに行ってきました。

麺屋一点張 ITTENBARI
http://ittenbari.co.uk/

龍旗信
http://www.ryukishin.com/

おすし屋さんなどの日本料理店が多いソーホー地区にある「麺屋一点張」に到着。


店頭にはメニューが展示してあり、入店する前に値段がわかるようになっています。本格的ラーメン店のはずですが、メニューには定食やカレー、おすしも並んでいて、ちょっと嫌な予感が……。
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メニューの下にあった「龍旗信」のポスターには本格的な日本のラーメンが映っていたので、少し安心。


店の軒先には「ラーメン」と書かれた赤提灯。


調理場は外から見えるようにガラス張りになっていて、「龍旗信製麺」と書かれた麺を発見。


入口には筆書き風に「一」とプリントされたのれんを発見、早速入店します。


店の中はこんな感じで、まだお昼のランチ時ではなかったため、お客さんは少なめ。


メニューには「一点張のこだわり」として、3つのポイントが挙げられていました。として、1つ目は欧州産のムール貝を日本酒でじっくり煮詰めて、和風だしと天然塩を合わせた塩だれを使用していること。2つ目のこだわりは地元イギリス産の丸鶏や鶏ガラ、野菜をふんだんに使用して作るクリアなスープで、天日干ししたごぼうを使って臭みを取っていることで、3つ目のこだわりは地元製麺所とのパートナーシップで作った特製の日本式麺を使用、麺は日本から取り寄せているのではなく現地で作っていることだそうです。


ラーメンのメニューはこんな感じで、「一点張塩ラーメン」はレギュラーサイズで8.90ポンド(約1330円)、デラックスサイズで10.90ポンド(約1630円)です。一点張塩ラーメンの他には、オーソドックスな「しょう油ラーメン」や「みそラーメン」また、「海鮮かた焼きそば」もあります。ちなみに、ラーメンの替え玉は1.50ポンド(約220円)で、サイドメニューには「ぎょうざ」5.00ポンド(約750円)、「ミニチャーシュー丼」3.00ポンド(約450円)も。イギリスの物価に合わせているのか、日本で食べる一般的なラーメン店よりも高めの値段設定。今回は塩ラーメン専門店でもある龍旗信が出店しているとのことなので、一点張塩ラーメンを注文しました。


テーブルの上には、日本でもよく見かける黒い長方形の箸入れと、英語で「KIKKOMAN」と書かれたのしょう油が並べて置いてあります。


注文してから約5分後に一点張塩ラーメンが到着。料理を注文してから通常10分以上かかる欧米にあるレストランと比べるとかなり早め。一点張塩ラーメンには、煮卵・ネギ・白髪ネギ・ほうれん草・フライドオニオン・チャーシューが入っています。


ほのかに香る鶏ガラのスープとフライドオニオンの香ばしい匂いが食欲をそそります。


スープは透き通っており、口にすると、しっかりとした鶏ガラスープのコクがあり、あっさりとした塩味のスープに深みを出していてグッド。


チャーシューはあまり味付けをしてないようで、豚肉の味が塩味に勝っている感じです。


煮卵を食べてみると、チャーシューと同様に味付けが表面にしか染みこんでなく、日本の一般的なラーメン屋でいただく茶色い色をした煮卵とは違いますが、あっさり塩味のスープに合わせているのかも知れません。


麺は適度なコシがある少しちじれた中太麺で、スープとの相性はとてもよかったです。全体としてはフライドポテトやハンバーガーなど、油を使った外食店が多いイギリスで、ほっと一安心できるような味わい。ロンドンにある日本食レストランが片手間で出しているラーメンとは全く違い、かなり本格的な日本のラーメンを味わうことができます。ロンドンで到来しているラーメンブームですが、一時的な流行で終わらずに、いずれは一般的な外食の1つに成長して欲しいところです。

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in 取材,   試食,   ピックアップ, Posted by darkhorse_log

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