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iPhoneの「ゴリラガラス」を作ったコーニング社、超薄板フレキシブルガラス「Corning Willow Glass」新発売


耐久性がありながら柔軟に曲がり、薄型軽量でしかもコストも安くて済むというとんでもないガラス「Corning Willow Glass(コーニング・ウィロー・ガラス)」がコーニング社から新発売されることになりました。コーニング社はAppleのiPhone4などに採用されているやたら頑丈な強化ガラス「ゴリラガラス」を作っているメーカーです。

Corning Display Technologies | Corning Willow Glass
http://www.corning.com/WILLOW

コーニング、超薄板フレキシブルガラスを発売 | ビジネスワイヤ
http://www.businesswire.jp/news/jp/20120604005204/ja

これが超薄板フレキシブルガラス「Corning Willow Glass」


現在の液晶ディスプレイのトレンドは「より薄く、より明るく」であり、それを実現する技術の一環として表面を覆う「ガラス」も進化しており、今回の「Corning Willow Glass」の登場によって、今まで以上により画面が明るくなって見やすくなったり、柔軟性と耐久性があるのでより壊れにくくなります。


例えば。0.1mmの薄さになっている「Corning Willow Glass」によって、わずか1mmしかないゴリラガラスを包んでやると、45グラムの重りが落下して直撃しても割れなくなります。


さらにコスト効率も上がるのでより安くなったり、あるいは薄型なので今まで以上にさらに薄くて軽いスマートフォン・タブレット・ノートPC・電子書籍用デバイスなどが今後出てくることが期待されます。また、タッチセンサーの機能の向上も見込めます。

なぜコストが安くなるのかというと、新聞紙を印刷する輪転機のようにして製造が可能であるため。


以下のムービーを見るとそのことがよく分かります。

Corning Willow Glass for Roll-to-Roll Processing - YouTube


実際にはこんな感じで製造されるようです


つまり、今回のフレキシブルガラスの実用化によって、今後はくるくるとまるめることのできるディスプレイやEペーパーによるデバイス、フレキシブルディスプレイなどなどが実現していく、というわけです。

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in モバイル,   ハードウェア,   動画, Posted by darkhorse

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