試食

カップ麺をプロの麺師が再現するとこうなる「ソルトンペッパー」試食レビュー


お店の味がカップ麺で作られるということはありますが、その逆のカップ麺の味がお店で作られるというのはなかなか珍しいです。それを実現したのが大阪の「ソルトンペッパー 龍旗信」。「龍旗信」は大阪を中心に店舗展開する塩専門のラーメン店。その系列店である「TSUKEMEN TATSU」が3月12日(月)より期間限定で「ソルトンペッパー 龍旗信」へとチェンジし、カップ麺「マルちゃん 夢のWコラボ ソルトンペッパー」の味を提供しているとのこと。一体どんな味に仕上がっているのか、早速カップ麺とお店のラーメンを食べ比べてみました。

「夢のWコラボ ソルトンペッパー」| ニュースリリース | 東洋水産株式会社

まずはカップ麺からです。「マルちゃん 夢のWコラボ ソルトンペッパー」(税抜285円)。「肉煮干し中華そば さいころ」と「堺ラーメン塩専門 龍旗信」のコラボレーションによる商品。「ソルトンペッパー」は「塩×豚×こしょう」を表しています。


こちらは原材料。


栄養成分です。1食あたり448kcal。


調理方法も記載されています。かやくなど4袋が入っていること、お湯を入れて待つ時間は5分であることに注意。


麺はノンフライ麺です。


中には、粉末スープ、かやく、液体スープ、レトルト調理品が入っています。


お湯を入れる前に粉末スープとかやくを投入。


液体スープとレトルト調理品をフタの上に乗せ、お湯を注いで5分待ちます。


混ぜれば完成。


こちらは具のチャーシュー。とろみがあり、また厚みがあって肉のうま味がしっかり詰まっています。


メンマも入っています。


スープは塩豚骨といった感じですが、薄味です。ブラックペッパーは量が少ないせいか麺にうまく絡まず、麺を食べ終わったあとのスープでやっと少し風味を感じられる程度。味にパンチが足り無いような気がしますがあっさりとしているので、「飲んだ後の締めの一品が欲しい」というときには良さそうです。


さてカップ麺と比べてお店の味はどのようになっているでしょうか。検証すべく「ソルトンペッパー 龍旗信」にやってきました。「ソルトンペッパー」の垂れ幕がかけられているのが目印。


カップ麺が大きく印刷された垂れ幕もあります。


カップ麺が陳列されているのを発見。


「ソルトンペッパー」にはラーメンとつけ麺があります。


注文は食券方式。今回は「ソルトンラーメン」(800円)と「ソルトンつけ麺」(800円)をチョイス。


食券が出てきました。つけ麺は、1玉、1.5玉、2玉が選べます。


店内の様子はこんな感じ。カウンターの席が9席です。


「龍 TATSU」の文字が大きく壁に書かれています。


こういったサービスがあるのはうれしい。


机の上にはブラックペッパー。


まずは「ソルトンラーメン」がやってきました。具はメンマ、チャーシュー、半熟の煮卵。


たっぷりのメンマ。


トロトロのチャーシュー。


こぼれ落ちそうなほどにとろりとした黄身が特徴の煮卵。


カップ麺の薄味とは違い、塩味の強い濃厚な味に仕上がっています。豚骨スープに塩ダレがほどよく加えられており、コシのある麺との相性はバッチリ。味がしつこくないのでスープも最後まで飲めてしまいます。具のチャーシューはとろとろとしてこれだけでも満足なのですが、塩の効いたスープと一緒に食べるとさらに味わい深くなります。


「味に飽きが来たな」と感じたら、このようにブラックペッパーを加えると風味が変わります。


こちらは「ソルトンつけ麺」です。


2玉と1玉を頼んで、並べてみました。


麺にはメンマとのりが乗せられています。


こちらはスープ。


スープの方には「ソルトンラーメン」のものよりも一回り小さいですが、その分肉厚なチャーシューが入っています。


スープはつけ麺だからなのかラーメンのスープよりも濃いめの味に作られており、塩ダレの味が強く感じられます。スープ割せずにそのまま飲めるほどに、つけ麺のスープとしては若干味は薄く感じられましたが、麺が細いためスープがよく絡みトータルで考えると非常にバランス良く仕上がっています。


そもそもカップ麺とお店のラーメンを比べること自体に無理がありますが、カップ麺とお店の味は全く別のものに感じられました。塩豚骨と同系統の味ではありますが、カップ麺は全体的に薄味、お店のラーメンは塩味の強い濃い味に仕上がっています。カップ麺は2店のコラボレーションにより作られていますが、お店のラーメンは塩にこだわりを持つ「龍旗信」の系列店の「ソルトンペッパー 龍旗信」で作られており、その影響があるのかも知れません。もし「肉煮干し中華そば さいころ」がこのラーメンを作るとどのような味になるか、気になるところです。

なお、麺師とは「龍旗信」でのキッチン・ホールスタッフの呼び名です。

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in 試食, Posted by darkhorse_log

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