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「FileSonic」がMegaupload閉鎖の影響かファイル共有機能を無効に


先週、アメリカ司法省とFBIによってオンラインストレージサービスの「Megaupload」の運営者が逮捕されサイトが閉鎖になりましたが、この影響を受けてなのか、同じオンラインストレージサービスである「FileSonic」が、他者とファイルを共有できる機能を無効化しました。

FileSonic, fast and easy file storage.
http://www.filesonic.com/



Filesonic Kills File-Sharing Service After MegaUpload Arrests | TorrentFreak

FileSonicは月間2億5000万ページビューを集め、ファイル共有サービスとしてはトップ10に入るサイトでした。

現在、そのトップページには以下のような文言が追加されています。

All Sharing functionality on FileSonic is now disabled. Our service can only be used to upload and retrieve files that you have uploaded personally.
(FileSonicの共有機能はすべて無効になっています。FileSonicではファイルのアップロードと、自分自身がアップロードしたファイルの回収だけが可能です)

これにより、ネット上に数百、数千と残っているFileSonicへのリンクはすべて無効なものとなりました。サービスの変更点はこの共有機能だけではなく、ダウンロード数の多い人気ファイルをアップロードした人への報奨システムも停止となりました。問題は、この報奨システムが停止となる前に蓄積されていたユーザーへの報奨金の支払い。多くのユーザーはこの点を心配していますが、今のところ、支払われるのか、それとも消滅してしまうのかは不明。

今回の決定について、FileSonicからの公式な発表はありませんが、つい先日の「Megaupload」の運営者逮捕&サイト閉鎖との関連は確実。Megauploadはヴァージニア州にメインサーバーを置いていましたが、同様にFileSonicもアメリカ国内にいくつかサーバーを置いているとみられます。


ちなみに、同じくオンラインストレージサービスであるRapidShareはars technicaの取材に応じ、取り調べが入ることについて特に心配していないと答えました。RapidShareでは法的リスクを最小限にするため、すでに共有機能を完全にカットしています。

FileSonic has disabled file sharing in wake of Megaupload takedown

FileSonicもRapidShareもDMCA(デジタルミレニアム著作権法)に基づいて著作権侵害と戦う姿勢を見せています。例えば、ファイルをアップロードした際、ユーザーが公開する以前に著作権侵害ファイルかどうかチェックが可能なシステムを導入し、繰り返し違反するユーザーはブロックしています。ただし、このチェック機能は本当に動作していたのかという疑問も持たれています。

ビジネス用途で大容量のファイル共有が必要なケースは多々あるため、すべてのストレージが共有機能を無効にする流れだけは避けてもらいたいものです。

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in ネットサービス, Posted by logc_nt

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