あの“ウォークマン”シリーズ最高峰「Z」の名を冠するAndroid搭載プレーヤー「NW-Z1050」で実際に音楽再生して使ってみたレビュー
「音楽を再生するならやはり音質にはこだわりたい」という人であれば購入候補として考えるはずなのが、ソニーの誇るポータブルオーディオプレーヤー“ウォークマン”。できればムービー再生とかゲームプレイとかいろいろやれるような“ウォークマン”があればいいのになぁ……と思っていた人のために生まれたのがシリーズ最高峰「Z」の名前が付いたZシリーズです。
“ウォークマン”としては初のAndroid搭載モデルであり、各種音楽ファイルを再生するポータブルオーディオプレーヤーとしてだけではなく、デジタルメディアプレーヤーとして各種映像再生やAndroidマーケットのアプリやゲームの利用、さらにはインターネットもできるマルチメディア機となっています。
今回はその「NW-Z1000」シリーズの中でも本体容量が16GBの「NW-Z1050」本体と、“ウォークマン”をより楽しむことができる専用のヘッドホンやスピーカー、ドックなどの周辺機器をいろいろといじくってみました。ただのオーディオプレーヤーではつまらないと思っている人も、このZシリーズならあれこれと遊び方を見つけられるはずです。
NW-Z1000シリーズ | ポータブルオーディオプレーヤー “ウォークマン” | ソニー
http://www.sony.jp/walkman/products/NW-Z1000_series/index.html
今回のレビュー対象品、“ウォークマン”Zシリーズの16GBモデル「NW-Z1050」。
箱の表面はちょっとキラキラとした高級感ある加工になっています。
ずずいっと中身を取り出していきます。
オーディオプレーヤーというより携帯電話を買ったときの説明書みたい。さすがAndroid搭載。
さっそく本体を手にしてみました。やっぱりオーディオプレーヤーというよりもスマートフォンという面持ち。
ディスプレイがかなり大きく取られています。正面にあるボタンはAndroid端末らしくバックボタン、ホームボタン、メニューボタンの3つ。
本体の上側に電源ボタンがついています。
向かって右側の側面にあるのはマイクロHDMIジャックと「W.ボタン(ダブルドットボタン)」。「W.ボタン」は、どんなメニューを表示しているときでもオーディオプレーヤーを最前面に持ってきて操作できるボタンです。
それらとちょっと離れた本体上寄りにボリュームボタン。
本体底面。左からヘッドホンジャック、WM-PORTジャックと内蔵マイク、ストラップホール。WM-PORTはUSBケーブルを使ってPCに接続するほか、WM-PORT対応アクセサリーを接続したり、充電に使ったりします。
背面にあるのがスピーカー。
付属品いろいろ。
USBケーブルやクイックスタートガイド、ヘッドホン、取扱説明書などが同梱されています。
これが同梱のヘッドホン「MDR-NWNC33」。「L」と「R」で色分けされているので、どっちがどっちだったか一目で分かるようになっています。
本体のノイズキャンセリング機能に対応しています。
同梱のUSBケーブルはUSBポートとWM-PORTポートを接続するもの。
カラーは左がブラック、右がレッド。
ブラックの背面はこんな感じ。
そしてレッドの背面はこんな感じ。
中央にちょっと古い“ウォークマン”を置いてみました
大きさはかなり違いますが、厚みはほぼ同じに作られており、この厚みを維持したところにこだわりを感じます。
これだと新発表のスマートフォンみたいですが……
ヘッドホンなどを合わせるとオーディオプレーヤーっぽくなりました。
電源を入れてセットアップを進めていきます
ドロイドくんをタップ
まずはWi-Fi接続の設定
接続したいネットワークを選択
パスワードを入力
続いてGoogleアカウントの設定。Androidマーケットなどを利用するときに必須ですが、音楽を聴くだけであれば使いません。
今回は新しいアカウントを作ることにしました。
必要事項を記入
チェック中……
パスワードを入力
パスワードリマインダを設定
利用規約を読んで次へ
最後に画像認証
アカウント作成中
位置情報の利用は後からも設定可能
バックアップの設定
アカウントの登録が完了
時刻などを設定して……
やっとホーム画面に到着。こういったアカウント設定作業にどれぐらい馴れているかにもよりますが、だいたい15分から30分ほどで完了します。
ロック画面はこんな感じ
さっそくプレーヤーとして使うために曲を転送します。
今回借りたのは16GBモデルですが、そのうち使えるのは11.7GB。
「Setup」を実行します。
「次へ」をクリック
「次へ」をクリック
チェックを入れて「次へ」をクリック
「次へ」をクリック
昔からソニーのオーディオプレーヤーを使っていて今でもSonicStage Vが入っているという人はここでアンインストールされますが、データは引き継がれます。「インストール」をクリック。
「x-アプリ」の最新バージョンがすでにインターネット上にアップされている場合もあります。「はい」をクリック。
このときは最新バージョンの容量は151MBほどでした。
ダウンロードが完了すると「x-アプリ」のインストールが続きます。「次へ」をクリック。
チェックを入れて「次へ」をクリック
「次へ」をクリック
「次へ」をクリック
「インストール」をクリック
このインストールには3分から5分ほどかかります。
インストールが完了。チェックを入れて「完了」をクリック。
「x-アプリ」初回起動時にはおすすめのポッドキャストが登録されます。
続いて、手持ちのファイルを取り込みます。設定は後からでも変更可能なので「OK」をクリック。
「ミュージック」フォルダ内のファイルが登録されました。
あとでこうやって手持ちのファイルを追加していけばOKです。
これをプレーヤーに転送します。転送時間は1曲あたり1~2秒ほど。
転送完了です。
実際にこの機種の特徴である「W.ボタン」を使って、ブラウジングしながら音楽を聴いてみました。
「NW-Z1050」の「W.ボタン」でプレーヤーに迅速アクセス
使用楽曲:GENESIS BEYOND THE BEGINNING OPENING VERSION/イース・オリジン オリジナルサウンドトラック/Copyright© Nihon Falcom Corporation
このプレーヤー、音質もさることながらビジュアライザーがかなり強力です。ただ見ているだけでもいいのですが、曲調解析をすることでより曲に合った動きをしてくれるようになります。再生中の画面から「12音解析」をタップ。
未解析曲の場合はこのようなメッセージが出るので「解析」をタップ。
解析はマシンパワーを使うようで、AC電源に接続するようにというアドバイスが表示されます。簡易解析だと1分もかかりませんが、詳細解析の場合は曲の実時間よりちょっと短いぐらいの時間がかかります。
現在解析中……。
解析が終わったので、実際に曲を流してみました。
Android搭載ウォークマン「NW-Z1050」のビジュアライザー
使用楽曲:GENESIS BEYOND THE BEGINNING OPENING VERSION/イース・オリジン オリジナルサウンドトラック/Copyright© Nihon Falcom Corporation
続いて、周辺機器を触っていきます。これは専用ヘッドホン「MDR-NWNC200」。
同梱ヘッドホンと同じく、本体のノイズキャンセリング機能に対応しています。
コンパクトに折りたためます。
ノイズキャンセリング機能の実力をサーバールームで確かめてみました。
フル稼働中のサーバールームはファンの音が常に聞こえており、快適に音楽を聴けるような環境ではありませんが、機能をオンにするとその騒音がスッと消えるのがわかるほど強力。これであれば、音楽を聴いているのにヘッドホンのすき間から雑音が聞こえてきてイライラするということはありません。特に静かな音楽を聴いているときに威力を発揮します。
ワイヤレスのBluetoohヘッドホン「MDR-NWBT10N」
これは本体のノイズキャンセリング機能には対応していませんが、ヘッドホン自体にノイズキャンセリング機能が搭載されています。
ACアダプタ「AC-NWUM60」
プレーヤーはUSB経由で充電するので、通常はPCに接続しますが、このアダプタを使えばAC電源から直接充電可能になります。他のオーディオプレーヤーやスマートフォンでもポピュラーなアイテムで、これは別売ではなく同梱して欲しかったアクセサリー。
“ウォークマン”ドックスピーカー「RDP-NWX500B」。
天面に電源ボタンと入力切り替えボタンがあります。ドッキングした“ウォークマン”からの音楽再生はもちろん、オーディオ入力やBluetooh経由で音楽を鳴らすことが可能です。
再生・停止ボタンとボリュームボタン。このドックからプレーヤーの操作ができます。
使用する際にはこんな感じになります。
「NW-Z1050」とのサイズ差はこれぐらい。
この部分が……
かっちゃこんと出てきます。
ここがプレーヤーのドックになっているわけです。
実際にドッキングさせて使ってみました。
「NW-Z1050」をスピーカー「RDP-NWX500B」と接続して音楽再生
使用楽曲:SCARS OF THE DIVINE WING/イース・オリジン オリジナルサウンドトラック/Copyright© Nihon Falcom Corporation
これはワイヤレススピーカー「RDP-NWV25B」。
ボーリング球みたいな外観をしています。
専用ドックはついていませんが、ケーブルを繋げばプレーヤーの充電も可能。
大きさはこれぐらい。
アップで見たところ。
360度どこでも同じように音が聞けるので、部屋の真ん中に置いておくとどこからでも音を楽しめます。
音楽を再生しながら周囲をぐるぐる回ってみました。
球形ワイヤレススピーカー「RDP-NWV25B」で360度から音楽を聴いてみた
使用楽曲:GENESIS BEYOND THE BEGINNING OPENING VERSION/イース・オリジン オリジナルサウンドトラック/Copyright© Nihon Falcom Corporation
まるでタンブラーのような「RDP-NWV600B」
手で持つとどう見てもタンブラー。大きさはタンブラーよりもちょっと大きめ
プレーヤーと比較するとこんな感じ
裏側にはプレーヤー充電用ケーブルの差し込み口や通風孔など。
電池は内蔵していないので、屋内で使うときにはこのようにドックに立てて使用します。
実際に使ってみました。
タンブラーみたいなスピーカー「RDP-NWV600B」で音楽を聴いてみた
使用楽曲:MIGHTY OBSTACL/オリジナルサウンドトラック イースVI -ナピシュテムの匣-/Copyright© Nihon Falcom Corporation
さらに、背面にケーブルを挿してプレーヤーを充電中。
同梱されている謎のふかふかしたものは……
クッションでした。このスピーカーはシガーライターソケットからの給電が可能で、車の中に持ち込んでドリンクホルダーに置いて使用できますが、そのときにスペースを詰めるためのアイテム。
シガーライターソケットから給電中。
車のスピーカーは足元などについていて座席によって音が聞こえが悪いときがありますが、これは360度に音が広がるので、どこでも同じように音楽を楽しめます。
なお、価格.comによるとこの16GBモデルの本体は実売最安値が2万3000円前後。Android端末は欲しいけれど、今使っている携帯電話に愛着があるからスマートフォンである必要はない……という場合は、十分選択肢になります。
「NW-Z1000」シリーズ | ポータブルオーディオプレーヤー “ウォークマン” | ソニー
http://www.sony.jp/walkman/products/NW-Z1000_series/index.html
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