インターネットやLAN経由でリモート監視ソフトを送り込む「FinFly LAN」
同じLAN内のPCを探し出し、ファイルをダウンロードしている時にリモート監視ソフトを送り込めるソフトが「FinFly LAN」です。ウェブサイトを訪れた際にインターネット経由でソフトを送り込むことも可能と、かなり強力な監視ソフト導入ツールとなっています。
これは政府・警察・軍隊・情報機関向けに、いろいろな人々を監視・盗聴するシステムを販売している企業を検索できるWikileaksの新プロジェクト「The Spy Files」にて列挙されている企業の一つである「Gamma」社の製品で、実際のプレゼンテーション用のPDFファイルとムービーが公開されています。
The Spy Files - Remote Monitoring & Infection Solutions: FINFLY LAN
http://wikileaks.org/spyfiles/docs/gamma/295_remote-monitoring-and-infection-solutions-finfly-lan.html
http://wikileaks.org/spyfiles/docs/gamma/307_remote-monitoring-and-infection-solutions-finfly-lan.html
◆FinFly LAN
製品の特徴は
・ローカルエリアネットワーク(LAN)に接続したコンピュータシステムをすべて発見
・有線、無線(IEEE 802.11)で接続されたインターネット上で動作
・FinIntrusion Kitと統合されることで、ネットワークアクセスを隠密裏に行う
・ターゲットが何をダウンロードするのか隠れてリモートで監視できる
・ソフトウェアのアップデートとしてリモート監視システムを潜入させる
・ターゲットがウェブサイトを訪れた際にリモートで監視システムをインストールできる
となっています。
ソフト自体は非常にシンプルなインターフェイスで、誰でも特別な訓練無しに使えるもの。
FinIntrusion Kitのモジュールの1つとして使われます。
複数のターゲットに異なるファイルを仕込むことも可能。
動作イメージはこんな感じ。
実際に「FinFly LAN」で捜査員がターゲットのPCにファイルを仕込むまでの様子はこうなります。
例えばこのホテル。
客室の一室に監視対象人物がいて、インターネットからファイルをダウンロードしています。
同じフロアにいる捜査員。FinFly LANを使ってターゲットのPCを探り出します。
ホテルのようなところだと、すべてのシステムは同じLANに接続してます。
ターゲットのPCを探し出したら、捜査員はFinSpyをターゲットのPCへ向けて発信。
気付くとターゲットのPCはFinSpyに感染した状態に……。
これで捜査本部がターゲットのPCにフルアクセス可能になる、というわけです。
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