1日1台ずつレクサスを手作りしているLFA工房をジオラマで完全再現
トヨタの高級車ブランド「レクサス(LEXUS)」。その中で、スーパースポーツカーとして500台限定販売されたのがLEXUS LFAです。すでに購入申込は終了しており、2010年12月から2012年12月にかけて生産が行われることになっています。なぜ500台なのに生産に2年もかかるのかというと、1日に1台のペースで手作りしているから。
東京モーターショー2011では、その工房の様子がジオラマで再現されていました。
貴重なLEXUS LFAを撮るために集まった人々。
エンジンなどがむき出し状態のLFAも展示されていました。
では、このLFAはどのように作られているのか、ジオラマで順を追っていきます。まずはCFRP(炭素繊維強化プラスチック)ボディを製造するため、円筒織り(ブレイディング)を行います。これは、カーボン繊維を円筒型に織って中空構造のルーフサイドレールを形作る工程。
次はRTM成形。金型内でドライ繊維に樹脂を流し込み、加熱・硬化させるRTM工法という成形方法で、プレス機を用いてフロアパネルを一体成形していきます。
続いて、プリプレグオートクレーブ成形。「オートクレーブ」とは加圧加熱炉のことで、「プリプレグ」は、成形型に樹脂含浸シートを貼り込み、オートクレーブで樹脂を押し出しつつ熱硬化させる工法のこと。これにより、ダッシュボードやサイドメンバー(車体の骨格構造の一部)が成形されます。
そして、完成したボディアセンブリの寸法精度や完成品質を精密検査します。
これでボディ製造の工程は終わり、塗装へと入って行きます。
パーツが黄色く塗装されています。
工程は終盤の車両組み立てへ。
あちこちからパーツを集めてきて、ここで組み立てが行われます。
最後に、完成した車両を検査。
こうして、LEXUS LFAは完成して納車される、というわけです。
国内の自動車生産台数は月間90万台ほどですが、LFA工房の生産台数は月にわずか30台ほど。いかに1台1台に手間をかけているかというのがわかります。
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