国内唯一のガンプラ製造拠点「バンダイホビーセンター」でガンプラの歴史を紐解いてきた
日本を代表するロボットアニメシリーズ「機動戦士ガンダム」はその第1作が1979年から放送されたことから、2009年がガンダム30周年だということで大小さまざまなイベントが行われたり、記念グッズが発売されたりしました。そして今年、2010年はガンダムのプラモデル・ガンプラが30周年を迎えました。
ガンプラはプラモデルの中でも最も成功を収めた部類に属する商品で、なんとすべて静岡にあるバンダイホビーセンターで作られているとのこと。今回、このセンターに行く機会があったので、中を見せてもらいました。いったい、ガンプラはどのような場所でどのように作られているのでしょうか。
詳細は以下から。
バンダイホビーセンターがあるのは静岡県静岡市葵区。
静岡鉄道の長沼駅から徒歩1分のところにあります。
長沼駅には静鉄長沼工場が隣接しているので、このような回送運転が見られたりします。
ホビーセンターの外壁に埋め込まれた大量の太陽光発電パネル。
建物南側が駐車場になっていて長い時間光を受けていることもあり、発電量はかなりのもの。
巨大な連邦軍のマークとガンダム00のモビルスーツたち。
バンダイだと思っていたのですが、実はアナハイムエレクトロニクスだったのでしょうか……。
中へ潜入。
ロビーではガンダムとシャアザクがお出迎えしてくれました。
その後ろにそびえ立っていた、高さ約180cmの武者頑駄無。本当にガンダムが鎧を身につけるとこのようになるんですね。
ただ、前が見えていない気もします。
ハロウィーンにはこのようなケロロの飾り付けが。
設置されていたのは、ジャブロー戦を模したジオラマ。
水中から現れたズゴックと、ハンマーで応戦するジム。
ガンダム対シャアザク。
撃破されたアッガイ。
こちらは「風の谷のナウシカ」ジオラマ。
巨神兵の残骸の目の部分にはナウシカの姿。王蟲に襲われるユパを見つけたところでしょうか。
王蟲
思わずジオラマに飛びついてしまいましたが、壁面一面にはずらっとショーケースが設けられており、バンダイのプラモデルの歴史が一覧で見られるようになっています。
遙か昔はクラシックカーなどのプラモを作っていたようです。
今でもいろいろなものが出ている軍艦シリーズ、スケールもいろいろ。
往年のスーパーロボットたち
そして1980年、ガンプラの歴史はここから始まりました。
1983年にMSVが登場。MSVとはモビルスーツバリエーションの略称で、特定パイロット用の専用機や試作機、改造機などのことです。これはガンプラが作中に出てきたモビルスーツをほとんどプラモ化してしまい、もう何も立体化するものがなくなったために、登場予定だったがボツになったモビルスーツを発売することになったのがきっかけ。
今のシャアザクはサーモンピンクっぽい鮮やかな色をしていますが、こんな真紅塗装のものも。肩のトゲが黄色いのでジョニー・ライデン専用機かもしれませんが、箱はシャアザク。
箱にはガンダムのメカニックデザインを担当した大河原邦男さんのサインが。
1992年の「シルエットフォーミュラ」は劇場公開された機動戦士ガンダムF91をもとにしたバリエーションの1つで、プラモのために作られた物語でした。
「RXF91」はシルエットフォーミュラの主人公機・シルエットガンダムの商品名。ちなみに、このガンダムは説明プレートはRXF91ですが、実際はネオ・ガンダムだそうです。
こちらはRXF91改「シルエットガンダム改」。
ガンダムの傍らには聖闘士星矢シリーズも。
ガンダムシリーズに戻り、マスターグレード「キュベレイmk-II プルツー専用機」。
ジオンの紋章が美しい。
ファンネルを装備。
本編中に登場することはなかった「パーフェクトジオング」
足なしでも巨大でしたが、足があるとキュベレイを見下ろすほどの大きさ。
黄金のガンダム
エヴァンゲリオンいろいろ。
以前の劇場版で猛威をふるった量産型は新劇場版に出番はあるのでしょうか。
ここは2009年に発売された新製品たち。
ガンダムエクシアとオーガンダム。
ソレスタルビーイングのガンダム4機が結集。
そしてユニコーンへ……
真武者頑駄無
ケロロ軍曹
空間磁力メッキが施された宇宙戦艦ヤマト。
力強い波動エンジンの形。
艦橋付近には火器が集中しています。
ヤマトといえば第三艦橋、もちろんちゃんとくっついています。
黄金のザクヘッド
残念ながらかぶることはできないようです。
コレは「エコプラ」という、プラスチック原料の未使用部分をリサイクルしたキット。。
その中にヘンなプラモデルを発見。
これはバンダイ工場内にある4色多色射出成形機のプラモデル。プラモデルを作っている機械のプラモデルを作るとは…。
ずらっと並べられているのはBトレインショーティー。
そしてこちらは静岡の町並みが再現されたジオラマ。
バンダイホビーセンターはココ。やはりなんだか秘密基地っぽいです。
センターには日時・定員指定制の見学ツアーがあり、ちゃんと見学順路が設けられています(2009年9月以降停止中)。
これだけいろいろと見てきましたが、これはまだ1階の施設。これから2階へと上がっていきます。
<続く>
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