取材

NTTドコモが2011年冬春モデルを正式発表、Xi対応フルスペックモデルも


iPhone 4Sを除く年末商戦向けの機種を9月に発表したKDDIやソフトバンクモバイルからほぼ1ヶ月時間を空ける形で、本日NTTドコモが2011年冬モデルおよび2012年春モデルを発表しました。

すでに10月上旬に行われた家電業界の一大展示イベント「CEATEC JAPAN 2011」で未発表のXi対応スマートフォン4機種がさりげなく展示されていましたが、ついにすべての機種の詳細が明かされています。

従来、NTTドコモの端末ラインナップは対象ユーザーごとに「スマートフォン」「タブレット」と「PRIME series」「STYLE series」「SMART series」「PRO series」「らくらくホン」に分類されていましたが、今回から高性能スマートフォン「NEXT series」と普及モデル「with series」「タブレット」、フィーチャーフォン「STYLE series」「らくらくホン」へと再編されました。

◆NEXT series
<Xi対応モデル>
下り最大37.5Mbps、上り最大12.5Mbps(一部で下り最大75Mbps、上り最大25Mbps)の次世代高速通信「Xi(クロッシィ)」をサポートしたハイスペックスマートフォン。

・ARROWS X LTE F-05D
約4.3インチHD(1280×720)液晶、デュアルコアCPU「OMAP 4430(1.2GHz)」、1GB RAM、8GB ROM、1310万画素カメラ(フロントカメラは130万画素)、DLNA対応IEEE802.11 b/g/n対応無線LAN、Bluetooth 2.1+EDR、GPS、miniUIMカードスロット搭載の防水スマートフォン。3Gは下り最大7.2MbpsのHSDPA、上り最大5.7MbpsのHSUPAをサポート。おサイフケータイ、ワンセグ、赤外線も備えたまさに「全部入り」モデル。本体サイズは約129×64×9.8mm、重さは約129グラム。

Blue Black


Magenta


・MEDIAS LTE N-04D
約4.3インチHD(1280×720)液晶、デュアルコアCPU「APQ 8060(1.2GHz)」、1GB RAM、16GB ROM、起動時間約0.8秒・撮影間隔約0.9秒の約810万画素カメラ、IEEE802.11 b/g/n対応無線LAN、Bluetooth 4.0、GPS、miniUIMカードスロット搭載の防水スマートフォン。3Gは下り最大14.4MbpsのHSDPA、上り最大5.7MbpsのHSUPAをサポート。おサイフケータイ、ワンセグ、赤外線も備えており、さらにG-SHOCKやパソコン連携にも対応。「ARROWS X LTE F-05D」と並ぶ国産フラッグシップモデルに。本体サイズは約131×67×10.9mm、重さは約149グラム。

Advance Black


・Optimus LTE L-01D
約4.5インチTrue HD(1280×720)IPS液晶、デュアルコアCPU「APQ 8060(1.5GHz)」、1GB RAM、4GB ROM、810万画素カメラ(フロントカメラは130万画素)、IEEE802.11 b/g/n対応無線LAN、Bluetooth 3.0、GPS搭載スマートフォン。3Gは下り最大14.4MbpsのHSDPA、上り最大5.7MbpsのHSUPAをサポートしたグローバルフラッグシップモデル。本体サイズは約133×68×10.7mm、重さは約140グラム。

Red


Black


・GALAXY S II LTE SC-03D
約4.5インチWVGA(800×480)有機ELディスプレイ、デュアルコアCPU「APQ 8060(1.5GHz)」、1GB RAM、16GB ROM、810万画素カメラ(フロントカメラは200万画素)、IEEE802.11 b/g/n対応無線LAN、Bluetooth 3.0+HS、GPS搭載スマートフォン。3Gは下り最大14.4MbpsのHSDPA、上り最大5.7MbpsのHSUPAをサポートしたグローバルフラッグシップモデル。本体サイズは約129.8×68.8×9.49mm、重さは約129.6グラム。

Dark Gray


<Xi非対応モデル>
・ARROWS μ F-07D
約4インチWVGA(800×480)有機ELディスプレイ、クアルコムの第2世代Snapdragon「MSM8255(1.4GHz)」、512MB RAM、1GB ROM、510万画素カメラ、IEEE802.11 b/g/n対応無線LAN、Bluetooth 2.1+EDR、GPS搭載防水スマートフォン。下り最大14.4MbpsのHSDPA、上り最大5.7MbpsのHSUPAをサポート。おサイフケータイ、ワンセグ、赤外線も備えています。バッテリー容量は1700mAh。本体サイズは約127×64×6.9mm、重さは約109グラム。

Sapphire Black


・MEDIAS PP N-01D
約4インチWVGA(800×480)有機ELディスプレイ、クアルコムの第2世代Snapdragon「MSM8255(1.4GHz)」、512MB RAM、2GB ROM、810万画素カメラ、IEEE802.11 b/g/n対応無線LAN、Bluetooth 4.0、GPS搭載防水スマートフォン。下り最大14.4MbpsのHSDPA、上り最大5.7MbpsのHSUPAをサポート。おサイフケータイ、ワンセグ、赤外線も備え、「おくだけ充電」やG-SHOCKおよびパソコン連携機能によってフルワイヤレスを実現しています。本体サイズは約128×63×10.9mm、重さは約137グラム。

Black


・BBS9900
約2.8インチVGA(640×480)有機ELディスプレイ、クアルコムの第2世代Snapdragon「MSM8655(1.2GHz)」、768MB RAM、8GB ROM、500万画素カメラ、Bluetooth 2.1+EDR、GPS搭載スマートフォン。下り最大14.4MbpsのHSDPA、上り最大5.7MbpsのHSUPAをサポート。BlackBerry端末としては最薄でワイドQWERTYキーボードの採用により飛躍的に文字入力がしやすくなったのが特徴。

Charcoal Black


本体サイズは約115×66×10.5mm、重さは約130グラム。

◆with series
・ARROWS kiss F-03D
約3.7インチWVGA(800×480)液晶、クアルコムの第2世代Snapdragon「MSM8255(1.4GHz)」、512MB RAM、1GB ROM、510万画素カメラ、IEEE802.11 b/g/n対応無線LAN、Bluetooth 2.1+EDR、GPS、miniUIMカードスロット搭載の防水スマートフォン。下り最大14.4MbpsのHSDPA、上り最大5.7MbpsのHSUPAをサポート。おサイフケータイ、ワンセグ、赤外線も備え、「おくだけ充電」にも対応した女子向けスマートフォン。

Elegant Pink


Precious White


本体サイズは約121×59×10.9mm、重さは約120グラムで、若年女性向け人気雑誌「Popteen」とコラボした「F-03D Girls」も。カラー名は「ガチピンク」です。


・P-01D
約3.2インチWVGA(800×480)液晶、クアルコムの第2世代Snapdragon「MSM8255(1.0GHz)」、512MB RAM、1GB ROM、500万画素カメラ、IEEE802.11 b/g/n対応無線LAN、Bluetooth 2.1+EDR、GPS搭載スマートフォン。下り最大14.4MbpsのHSDPA、上り最大5.7MbpsのHSUPAをサポート。おサイフケータイ、ワンセグ、赤外線も備えています。

本体サイズは約110×55×12.8mm、重さは約117グラム。選べる4色バリエーションに加えて、手にフィットするラウンドフォルムを採用したコンパクトで使いやすい「MyFitスマートフォン」です。

マゼンタ


ホワイト


グリーン


ターコイズ


・LUMIX Phone P-02D
約4.0インチqHD(960×540)液晶、デュアルコアCPU「OMAP 4430(1.0GHz)」、1GB RAM、2GB ROM、1320万画素カメラ、IEEE802.11 b/g/n対応無線LAN、Bluetooth 2.1+EDR、GPS、miniUIMカードスロット搭載防水スマートフォン。下り最大14.4MbpsのHSDPA、上り最大5.7MbpsのHSUPAをサポート。おサイフケータイ、ワンセグ、赤外線も搭載。

本体サイズは約123×64×10.2mm、重さは約128グラム。パナソニックのデジタルカメラ「LUMIX」のブランドを冠した本格デジカメスマートフォンです。

Black


Gold


Red Magenta


・AQUOS PHONE SH-01D
約4.5インチHD(1280×720)液晶、デュアルコアCPU「OMAP 4430(1.0GHz)」、1GB RAM、2GB以上のROM、1210万画素カメラ、32万画素フロントカメラ、IEEE802.11 b/g/n対応無線LAN、Bluetooth 3.0+EDR、GPS、miniUIMカードスロット搭載防水スマートフォン。下り最大14.4MbpsのHSDPA、上り最大5.7MbpsのHSUPAをサポート。おサイフケータイ、ワンセグ、赤外線も搭載。

本体サイズは約128×65×9.7mm、重さは約137グラム。HD液晶とデュアルコアCPU搭載により、「with series」の中でもハイエンドに位置づけられるモデルとなっています。

BLUE


WHITE


BLACK


・AQUOS PHONE Slider SH-02D
約3.7インチQHD(960×540)液晶、クアルコムの第2世代Snapdragon「MSM8255(1.0GHz)」、512MB RAM、2GB ROM、800万画素カメラ、IEEE802.11 b/g/n対応無線LAN、Bluetooth 3.0+EDR、GPS、miniUIMカードスロット搭載防水スマートフォン。下り最大14.4MbpsのHSDPA、上り最大5.7MbpsのHSUPAをサポート。おサイフケータイ、ワンセグ、赤外線にも搭載し、「おくだけ充電」が可能。本体サイズは約121×57×14.5mm、重さは約155グラム。フィーチャーフォンから機種変更しやすいスライド型スマートフォンです。

Gold


White


・Q-pot. Phone SH-04D
約3.7インチQHD(960×540)液晶、クアルコムの第2世代Snapdragon「MSM8255(1.0GHz)」、512MB RAM、2GB ROM、800万画素カメラ、IEEE802.11 b/g/n対応無線LAN、Bluetooth 3.0+EDR、GPS、miniUIMカードスロット搭載防水スマートフォン。下り最大14.4MbpsのHSDPA、上り最大5.7MbpsのHSUPAをサポート。おサイフケータイ、赤外線も搭載。

本体サイズは約119×60×12.3mm、重さは約127グラム。第1弾第2弾が発売と同時に完売したファッションブランド「Q-pot.」とのコラボレーションモデルのスマートフォン版で、甘いチョコレートのようなデザインを採用。今回も3万台の限定販売となります。

Bitter Choco


・REGZA Phone T-01D
約4.3インチHD(1280×720)液晶、デュアルコアCPU「OMAP 4430(1.2GHz)」、1GB RAM、4GB ROM、1300万画素カメラ、30万画素フロントカメラ、DLNA対応IEEE802.11 b/g/n対応無線LAN、Bluetooth、、GPS、miniUIMカードスロット搭載防水スマートフォン。下り最大7.2MbpsのHSDPA、上り最大5.7MbpsのHSUPAをサポート。おサイフケータイ、ワンセグ、赤外線も搭載。

本体サイズは約129×64×8.8mm、富士通による東芝の携帯電話事業完全統合に伴い、KDDIの2011年冬モデルから「REGZA Phone」の名称が消えましたが、「REGZA」のブランドバリューもあってか、NTTドコモからハイエンドモデルとしてリリースされることに。

Black


Dark Green


Bordeaux


◆タブレット
・GALAXY Tab 7.0 Plus
7インチWSVGA(1024×600)液晶、デュアルコアCPU「Samsung Exynos 4210 Orion(1.2GHz)」、1GB RAM、16GB ROM、310万画素カメラ、190万画素フロントカメラ、DLNA対応IEEE802.11 b/g/n対応無線LAN、Bluetooth 3.0+EDR、GPS、赤外線リモコン機能搭載タブレット。下り最大14.4MbpsのHSDPA、上り最大5.7MbpsのHSUPAをサポート。

本体サイズは約194×122×10.0mm、重さは約345グラム。重さは約120グラム。7インチ液晶を搭載した初代「Galaxy Tab」がパワーアップしたモデル。フルHD動画再生をサポートし、H.264やMPEG-4、WM、DivXといったさまざまな動画形式をサポートしており、いつでもどこでも映像を楽しむことができます。

Pure White


・2011/10/18 13:16追記
NTTドコモの2011年冬モデルおよび2012年春モデル発表会の中で、同社の山田社長がGoogleとSamsungが共同開発している最新Androidプラットフォームを採用した最先端スマートフォンを11月中に発売することを予告しました。

◆発表会場で行われた質疑応答

Q:
Xiのエリアに関してお聞きします。Xiエリア拡大の発表がありましたが、屋内エリアの展開について。インクスの対応状況、そしてリピーター、フェムトセルの対応状況についてどのようになりますでしょうか。

また、Xiエリアの拡大を前倒しで展開を早めていくということですが、初期のFOMAのようにエリア拡大の苦戦が予想されるのでしょうか。最後に他社との次世代インフラ競争の勝算をお聞かせください。

山田:
室内やインクスについては積極的に展開していきます。フェムトセルについても、2012年に実用可能にいたします。

初期のFOMAがエリア拡大で困ったということですが、まさにそこをカバーしようということで促進しています。ただ、以前FOMAの際に行った、2Gから3Gへの移行とは違うということをご理解いただきたいです。2Gから3Gへの移行の際は、どちらかしか使えない端末でしたが、今回は3GとLTEを汎用可能な端末になっています。また、オーバーレイで導入していこうと考えております。LTEの導入はトラフィックの逼迫しているところ、例えば東京23区や大阪、名古屋など輻輳している地域から取り組んで参ります。


LTEには「大容量」という非常に優れた特質がございまして、HSDPAに対して3倍の収容能力があります。電波の効率的な利用という意味でも、トラフィックの集中しているところに導入したいと考えております。

Q:
ちなみに、他社への勝算は?

山田:
他社に比べて負けているとは感じていません。従来の3Gでも対応エリアには定評がありますし、LTEを導入した地域においてもちゃんと速度(スループット)が出ていると考えております。

Q:
Xi端末の端末価格のおおよそのイメージをお教えください。また、Xi端末を導入したことで販売目標台数に変化はありますか?

山田:
新商品Xiスマートフォンは3万円前後。販売価格は代理店のみなさんが最終的に決めることを前提としてですが、実質負担金を3万円前後と考えている。プライスキャンペーンでさらに5000円引かれ、2万円台後半のお値段でお買い求めいただけるかと思います。

9月末までに弊社のスマートフォン販売台数は363万台となっておりまして、現時点では390万台となっています。そのため、年間の目標販売台数は600万台を上回ると見込まれております。

競合商品が出てきておりますので、10月の状況をしっかり見させていただいて、10月末の中間決算で販売目標をしっかりとお伝えします。販売目標台数は、最初からXiをが入るのを考えて出しておりますので、特に変動などはありません。

Q:
Xi対応のスマートフォンの音声契約は、「タイプXi」と「タイプXiにねん」の2種類だけなのでしょうか。

山田:
パケットの側はフラットかダブルのどちらかを選びます。音声はもう2つあって、定額の1480円のものと、従量制の物があります。そのため、4つのパターンがあります。

Q:
iPhone 4Sが発売されましたが、18ヶ月ほどソフトバンクに純増を奪われています。auの参入もありましたし、改めてiPhone対抗についてお聞きしたいです。また、目標契約数の100万台という数字についても上ブレする気がするのですが、こちらについてもお聞きしたいです。

山田:
iPhone 4Sが発売されまして、非常に話題になっておりますので、しっかりと競合商品を見ていきたいです。

iPhone 4からiPhone 4Sになったことで、1GHzのデュアルコアになりました。GALAXY S IIの段階で1.2GHzのデュアルコアになっておりまして、今回発表した冬春モデルにも1.5GHzのデュアルコアがございます。そのため、端末でiPhoneに負けているとは考えておりません。

販売の面については、DメニューやAndroidならではのおサイフケータイなどの様々な機能もありまして、Xiというネットワークも作っています。そのため、十分に対抗できると考えております。

Xiの100万契約という目標数も、少し上げたいと考えております。Xiの販売目標は、4/3 4/4四半期を合わせて100万台くらいです。半期で40万台売っているので、合計して140万台になります。正確な数字は中間決算で申し上げます。

Q:
新料金プランについて、他社の価格競争に乗ったようにも思えますが、導入の理由は?

山田:
音声定額については、色々なお客様から要望をいただいております。Xi、LTEの入った新たなサービスについて、新たな料金体系を作る中で、音声もかけ放題をやらせていただきたいと思っております。

お客様利便のところが第一ですが、他社との競争を意識していないわけではありません。ただ、料金競争のまっただ中に突っ込んでいくというわけではありません。

2012年度の減収につきまして、現在音声通話をたくさん使ってくださっている方が定額制に移るものと思われますので、およそ数十億円程度の減収と考えておりまして、さほど大きくはないと認識しております。

Q:
VoIPへのシフトも最近言われていますが、ユーザーの選択肢を広げるような展開は?

山田:
VoIPの波はすでに固定系でもやってきておりますので、移動系にも来ると考えております。そのため、きっちりと対応していかなくてはなりません。今回発表したプランは、VoIPでなくても1480円の定額で通話可能で、119番も110番もつながる利便性がございます。そういった意味で、VoIP対抗の思いは少しございます。

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in 取材,   モバイル, Posted by darkhorse_log

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