3分間カメラの前で静止して撮影、あえてレトロさを追求したポラロイドカメラ
デジカメやモバイル端末のカメラで手軽に、しかも高画質な写真を撮ることができるこの時代に、あえて3分間カメラの前でじっとしていないと撮影できない白黒写真専用ポラロイドカメラが製作されました。
Niklas Roy:Electronic Instant Camera
やたらレトロなのに電動のポラロイドカメラは「Electronic Instant Camera」という名称で、自称「役に立たないもの発明家」のNiklas Royさんが自身のサイトで公開しているもの。物としてはジョークアイテムではありますが、ビデオ信号を同期させるためにLM1881を基板に埋め込むなど作り自体は本気です。
内蔵されているレシート印刷機。
見た目や機能はポラロイドカメラとデジタルカメラの中間くらいですが、ビデオカメラとレシートの感熱印刷機を組み合わせて作っているそうです。動作はやたらと遅く、被写体となる人は写真が撮影されるまでの3分間、じっとしていなくてはならないとのこと。
カメラではあるのですがフィルムや記録媒体に画像を保存するのではなく、レシートに使われる感熱紙に直接印刷します。仕上がりはこんな感じで、不鮮明な印刷だからこそ味があるとも言えなくはないですが、撮るものによっては判別できるような形で印刷されない可能性もありそうなクオリティ。
とはいえ、撮れた写真を被写体本人が持っている写真を見てみると、人の顔のアップであれば一応それと分かる程度には再現できている様子。
おじいさんが3分間じっとして写真を撮影している様子を収めたムービーもあるため、使用場面を見ることもできます。明らかにジョークアイテムではあるのですが、写真の仕上がりが独特なので、このカメラを使った写真集などを作ったら面白いものができそうです。
YouTube - ?Electronic Instant Camera??
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