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富士フイルム、APSフィルムを在庫限りで販売終了へ

by Road Dog

富士フイルムがカメラ用の「APSフィルム」を在庫がなくなり次第販売終了とすることを発表しました。販売終了となるのは「フジカラーnexia(ネクシア)400」の「IX240 NEXIA 400-S 25EX 1」「IX240 NEXIA 400-S 25EX 1CD-C」「IX240 NEXIA 400-S 25EX 3SB」の3種類。

APSフィルム販売終了のお知らせ : お知らせ | 富士フイルム

APSフィルムは1996年4月から販売が始まった“進化した写真システム”で、それ以前から使用されていた35mmフィルムなど各種フィルムとは異なる新規格の専用フィルムを使用し、デジタルカメラのように撮影した時のカメラのシャッター速度やISO感度などの設定、日付と時間、プリントサイズや枚数などを磁気面に記録しておき、プリント時に利用できるというもの。


富士フイルムのほかコダック、キャノン、ミノルタ、ニコンによって共同開発されたAPSフィルムは既存のカメラシステムを刷新することを期待されていましたが、やはり35mmフィルムは強く、また、同時期にデジタルカメラの普及が始まったこと、カラープリンタの印刷画質が急激に性能を上げたことなどもあって、普及は停滞。2002年時点では、ロールフィルム全体の12%、レンズ付きフィルム(使い捨てカメラ)の29%を占めていました。

開発に携わったミノルタ(コニカミノルタ)やコダック、ニコンはこの2002年時点までにカメラ製造・販売から撤退しており、その後他メーカーも撤退し、現在はすでにカメラは作られておらず、フィルムも富士フイルムとコダックがわずかに生産を続けている状態でした。

今回、富士フイルムが販売終了を決めた要因としては、販売数量が年々大幅に減少していること、一部原材料について供給元での生産が終了して入手困難になっておりこれ以上の生産ができないことを挙げています。

出荷終了時期の見込みは平成23年12月となっています。

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in メモ, Posted by logc_nt

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