世界でただひとりホッキョクグマとプロレスをして遊ぶことができる男
日本では俗にシロクマと呼ばれ、世界各地の動物園で愛されるホッキョクグマですが、その体長はオスで250~300cm、メスでも200~300cmにおよび、クマ科でも最大の種となっています。Mark Abbot Dumas氏は、そんなホッキョクグマと触れ合ってスキンシップを取ることができるほとんど世界唯一の男だそうです。
Animal trainer Mark Abbot Dumas wrestles a fully grown polar bear | Mail Online
トレーナーのDumas氏(左)と、メスのホッキョクグマAgee(右)。
プールで寄り添うDumas氏とAgee。
プールで遊び疲れたら、芝生の上でお昼寝。Dumas氏は、生後8週間から16年間、Ageeと家族同様の生活をしており、彼によると「ほかの誰かがマネしようとしたら、Ageeのディナーになっちゃうよ。彼女とこうして遊べるのは、私と妻だけなんだ」とのこと。
Ageeに喉に噛みつかせているDumas氏。
「ベン・ハー」などの主演男優として有名なチャールトン・ヘストンの息子で映画監督のフレイザー・ヘストンから「白い子熊を探して欲しい」との依頼を受け、Dumas氏はスウェーデンの動物園でAgeeを見つけました。それからDumas氏はAgeeが大きくなるまで自宅の中で一緒に生活し、その後も自宅の近くにAgeeの住む囲いを作って暮らしています。
Dumas氏によると「Ageeは早朝特にリラックスしていて、私は彼女のそばに寝転がって遊ぶことができます」とのことで、「私とAgeeは時々プロレスをして楽しみ、芝生の上で一緒に眠ります。嫌なことを忘れさせてくれる素晴らしい時間です」とDumas氏は語ります。
Ageeはテレビなどの撮影の仕事を行っており、撮影の際は、Dumas氏の合図で後ろ脚で立ち上がってほえるふりをするなど、さまざまな指示を実行します。Dumas氏によると「Ageeは仕事が好きです。ホッキョクグマは極めて高い知性を持った動物で、現場ではAgeeが仕事を楽しんで興奮している様子が見られます」とのこと。
また、Ageeは人間の男性と女性を区別することもできるようで、Dumas氏の妻のDawnさんは「彼女はMarkがほかの女性に話しかけられたりするのを見ると、嫉妬を感じるみたい」と語っています。
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