患者と恋に落ちたホスピスの看護師、20年の資格停止を言い渡される
by oxfamnovib
ホスピスに勤める看護師と、余命6ヶ月を宣告された患者が恋に落ち、そのことが原因で看護師は20年間の資格停止を言い渡されてしまいました。
余命幾ばくもない患者との恋愛の末に待ち受けていた展開は、映画やドラマのようなロマンチックな展開ではなく、かなり現実味のあるものでした。
看護師と末期患者の恋の結末は以下から。Amber Van Brunt (PICTURE): Nurse Has Sex with Dying Patient, Loses License for 20 Years - Crimesider - CBS News
Amber Van Brunt, Hospice Nurse, Gets 20-Year Suspension for Sexing Up Dying Patient - True Crime Report
看護師のAmber Van Brunt被告は、オクラホマシティ東部で患者に自宅介護を提供しているホスピス「Angelic Family Hospice」で働いていました。Brunt被告の弁護士によると、Brunt被告は、「ルー・ゲーリック病」という別名でも知られる筋萎縮性側索硬化症にかかり、余命6ヶ月を宣告されていたChris Reiter氏(43歳)と互いに合意の上で関係を持っていました。ちなみに、Reiter氏は妻子のある身でした。
患者と禁断の恋に落ちたAmber Van Brunt被告。
Reiter氏は昨年3月ごろにBrunt被告から「別の人の子どもを妊娠しているの」というメールを受け取り、その2日後に自殺を図りました。彼は一命を取り留めたものの、自殺未遂によって負った症状は回復しないまま、その2ヶ月後に亡くなったそうです。
Reiter氏は生前に妻がメールや手紙を見つけて2人の仲を疑った時こそ否定しましたが、ある時突然「自分は看護師に誘惑された」と主張をガラリと変え、ホスピスを相手取り損害賠償を要求しました。
弁護士は、彼らが恋愛関係にあったのはプライベートな時間のみで、Brunt被告が職務中に患者と性的接触をしたことはないと主張しています。しかし、看護師委員会は、「いつ」性的接触が行われたかというのは問題にはならないと回答しています。
看護師委員会側の弁護士は、「看護師、特にホスピスに勤める者にとって、精神的に弱っている患者からの誘いをき然と断るのは専門家としての大切な責任です。規則は単に自分がシフトに入っている時にだけ守られればいいというものではありません」という意見を、オクラホマ郡地方裁判所の判事に伝えました。結果としてBrunt被告には20年間の看護師資格停止が言い渡されていますが、彼女はこの判決は誤審であると抗議しているとのことです。
・関連記事
病院で死ぬか家で死ぬか、最期の日々を過ごす場所が残された家族の精神的健康に大きく影響 - GIGAZINE
「勝利のキス」の写真の看護師として知られるイーディス・シェインさん亡くなる - GIGAZINE
自分に火を付けて走る世界記録が看護師によって更新 - GIGAZINE
出産に立ち会うために病院に来た男が看護師へのわいせつ行為で逮捕 - GIGAZINE
・関連コンテンツ