ゲーム

セクハラ・虐待問題で訴えられるゲーム会社・Activision Blizzardに対し新たに当局の調査が開始


女性従業員に対するセクハラや差別が横行していると訴えられているゲーム会社・Activision Blizzardに対し、新たに証券取引委員会(SEC)の調査がスタートしたことが2021年9月20日に判明しました。これを受けて、Activision Blizzardの株価がさらに下落しています。

SEC Is Investigating Activision Blizzard Over Workplace Practices, Disclosures - WSJ
https://www.wsj.com/articles/sec-is-investigating-activision-blizzard-over-workplace-practices-disclosures-11632165080

SEC probing Activision Blizzard in wake of harassment, discrimination lawsuits | Ars Technica
https://arstechnica.com/gaming/2021/09/sec-probing-activision-blizzard-in-wake-of-harassment-discrimination-lawsuits/

コール オブ デューティ」や「World of Warcraft」など人気タイトルを抱えるActivision Blizzardは2021年7月20日にセクハラ・虐待によって、カリフォルニア州公正雇用住宅局(DFEH)から提訴されました。この訴訟ではセクハラや男女での賃金格差など、Activision Blizzardによる女性従業員に対する不当な扱いが問題視されています。

コール オブ デューティを抱えるゲーム会社「Activision Blizzard」がセクハラ・虐待で訴訟へ、約1000人の従業員が署名した公開書簡の内容とは? - GIGAZINE


その後、Activision Blizzardが「労働組合つぶし」に定評のある大手法律事務所と契約を結んだことや、子会社の社長の辞任、eスポーツリーグのスポンサー撤退、株主からの提訴などがニュースとなり、8月25日にはDFEHがフルタイムで働く従業員だけでなく臨時労働者に対する扱いにも差別が存在するとして訴訟の範囲が拡大するなど、事態は広がりを見せています。またActivision Blizzard側の対応が真摯ではないとしてストライキが起こっているほか、DFEHは「Activision Blizzardが秘密保持契約(NDA)を通じてDFEHによる調査を妨害し、従業員がDFEHに連絡する前に企業側と話すことを求めている」と主張しています。

そして新たに、SECがActivision Blizzardに対する調査を開始したと、2021年9月20日付けでウォール・ストリート・ジャーナルが報じています。SECはActivision BlizzardのCEOであるロバート・コティック氏を含む上級役員数人や、元従業員を召喚するとともに、2019年以降に行われた会議の議事録、コティック氏と役員たちの間で行われたやりとりの記録、元従業員6人の人事に関する書類、2021年に行われた分離契約の書類など、さまざまな文書の提出を要求したとのことです。


DFEHが起こした訴訟の文書から、Activision Blizzardで行われていたセクハラの実態が明るみになっており、「地位の高い役員がおとがめなしで露骨なセクハラを行っていた」と伝えられています。男性上司と出張中だった女性従業員が出張のさなか自殺するという事件も起こっており、この男性上司は女性従業員に対してセクハラを行っていたといわれています。

また元シニアクリエイティブディレクターのアレックス・アフラシアビ氏は、公然と女性従業員を殴ったり、キスしようとしたり、「結婚したい」と発言していたとも報じられています。このため他の男性従業員は、アフラシアビ氏を物理的に女性従業員から引き離さなければならかなったと、裁判では主張されています。8月に社長を退任したアレン・ブラック氏はアフラシアビ氏の問題行動について報告を受けていましたが、軽い処罰で済ませていたそうです。

Blizzard president ends 16-year tenure amid lawsuit fallout | Ars Technica
https://arstechnica.com/gaming/2021/08/blizzard-president-j-allen-brack-steps-down-amid-lawsuit-fallout/


このような事態を受けて、「Activision Blizzardは社内で行われている差別・不正・ハラスメントに対して誤解を招く誤った声明を出し、株価を人工的に膨らませた」として8月初頭には株主からの訴訟が起こりました。今回のSECの調査はこの件に関するもので、Activision Blizzardが株主に対し、ハラスメントなどに対する情報を適切に開示したかを調査しているとのこと。Activision Blizzardの広報担当者はSECの調査が「雇用問題および関連する問題に関する会社の開示」に関するものであることや、SECに協力していることを認めています。

なお、訴訟が発表されて以来、Activision Blizzardの株価は17%下落しており、SECの調査が行われていると判明した後はさらに4%下落したとのことです。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
コール オブ デューティを抱えるゲーム会社「Activision Blizzard」がセクハラ・虐待で訴訟へ、約1000人の従業員が署名した公開書簡の内容とは? - GIGAZINE

セクハラと性差別問題で揺れるActivision Blizzardが「労働組合つぶし」に定評のある大手法律事務所と契約 - GIGAZINE

セクハラ・性差別訴訟で揺れるActivision Blizzard、子会社の社長が辞任&eスポーツリーグのスポンサーが撤退&株主から訴えられる - GIGAZINE

男尊女卑な社内文化やセクハラが問題視されるActivision Blizzardの訴訟が範囲を拡大、証拠となる書類を破棄したとの批判も - GIGAZINE

6000億円近くの税金を回避したコール オブ デューティのActivision Blizzardによる租税回避テクとは? - GIGAZINE

in ゲーム, Posted by logq_fa

You can read the machine translated English article here.