京セラ、スマートフォンを国内市場へ年内に投入する意向であることを認める
ソニー・エリクソンやシャープ、富士通東芝といったメーカー各社がスマートフォン事業に参入する中、現時点で参入していないメーカーの動向が気になるところですが、ビジネス向けの薄型携帯電話などでおなじみの京セラがスマートフォンを国内市場へ投入する意向であることを認めました。
かつて個性的なデザインで一世を風靡したKDDIの「INFOBAR」をはじめとする、個性的な携帯電話を手がけていた三洋電機の携帯電話部門を吸収しており、現在も三洋ブランドとしてカジュアルデザインのモデルなどを発売し続けているだけに、どのようなスマートフォンをリリースすることになるのかが気になるところです。
※上記画像は昨年海外向けに発表されたCDMA2000対応Androidスマートフォン「Zio(ザイオ)」のものです。
実際に京セラに広報担当に問い合わせた内容や回答など、詳細は以下から。
京セラ、国内でスマートフォン投入へ 年内に、アンドロイド搭載 - MSN産経ニュース
産経新聞社の報道によると、京セラが年内にも国内でスマートフォンを発売する予定であることが明らかになったそうです。国内で京セラが携帯電話端末を供給しているKDDIから発売されるとみられており、OSはGoogleの「Android」を採用する予定。
従来の携帯電話利用者が乗り換えやすいように、ワンセグや赤外線通信といった携帯電話で定番の機能も盛り込むことを検討するとされています。
また、GIGAZINE編集部ではこの件について京セラの広報担当に取材を行ってみました。問い合わせた内容と回答は以下となっています。
GIGAZINE:
年内に国内市場向けにスマートフォンを投入する予定はあるのでしょうか?
京セラ:
最終的に投入するかどうかはキャリアの判断するところではありますが、投入したいと考えております。
GIGAZINE:
ハイエンドや普及価格帯のモデルなど、どのようなモデルを投入することを考えておられるのでしょうか。また、昨年海外向けに発表されたAndroidスマートフォン「Zio(ザイオ)」がベースになるのかをお聞かせ下さい。
京セラ:
そのあたりも未定で、お話しできることはありません。
GIGAZINE:
スマートフォン市場への参入にあたって、何か考えておられることはありますか?
京セラ:
まだ具体的になっていないので、これから話を詰めていきます。現在は参入に向けてキャリアへのアプローチを行っているところです。
GIGAZINE:
ありがとうございました。
現時点ではキャリアへ採用に向けたアプローチを行っている段階ということですが、アプローチを行っている相手がKDDIなのであれば、KDDIがスマートフォン事業での出遅れを取り戻すための取り組みを続けているだけに、採用される可能性は決して低くないはず。
京セラブランドでビジネスマンがスーツのポケットに入れて快適に使える薄型スリムなモデルをリリースするのか、それとも三洋ブランドでカジュアルデザインのモデルをリリースするのか、はたまた「INFOBAR」のようにデザインケータイ「au design project(現:iida)」の名を冠したモデルとなるのかは不明ですが、是非とも持ち味を生かしたユニークなスマートフォンをリリースしてもらいたいものです。
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