KDDIが「WiMAX搭載スマートフォン」を発売する方針であることを認める
12月1日に就任したKDDIの田中孝司社長が「WiMAX搭載スマートフォン」を発売する方針であることを明かしたことが報じられました。
実現すれば下り40Mbps、上り10Mbpsの高速なUQ WiMAXとエリアの広いauの両方を兼ね備えた端末が登場することになりますが、詳細をKDDIの広報部に問い合わせてみました。
※上記の写真は海外で発売されているCDMA2000とモバイルWiMAXに対応した高性能Androidスマートフォン「HTC Evo 4G」です。
詳細は以下から。
時事ドットコム:ワイマックス搭載端末発売=スマートフォンで巻き返し-KDDI
時事通信社の報道によると、KDDIの田中孝司社長は2011年度中にWiMAXを搭載したスマートフォンを発売する方針を明かしたそうです。同社はスマートフォンで出遅れていましたが、子会社のUQコミュニケーションズが提供する高速で安定したデータ通信が可能なWiMAX回線を武器に巻き返しを図るとのこと。
田中社長はスマートフォンについて、従来の携帯電話よりも通信量が爆発的に増大すると指摘した上で、一部の携帯電話会社がスマートフォンの急速な普及で回線がつながりにくくなっているとしており、データ通信をWiMAX回線に逃がすことで携帯電話回線の品質を維持するという考えを述べています。
また、GIGAZINE編集部ではこの件についてKDDI広報部に取材を行ってみました。KDDI広報部に問い合わせた内容と回答は以下となっています
GIGAZINE:
本当にWiMAX対応スマートフォンをリリースする予定はあるのでしょうか?
KDDI広報部:
個別の取材の中で、田中社長がそのような発言をしているのは事実です。
GIGAZINE:
「2011年度中」としていますが、具体的な発売時期は?
KDDI広報部:
こちらも田中社長の発言の通りとなっています。
GIGAZINE:
端末は国内メーカーが手がけるのでしょうか、それとも「HTC Evo 4G」のような海外製の端末になるのかをお聞かせ下さい。
KDDI広報部:
まだ具体的なことを発表する段階ではなく、当面報道発表を行う予定もありませんが、「WiMAX搭載端末が登場する」というのは、田中社長がUQコミュニケーションズを立ち上げたことから考えても、ある意味「流れ」ではあると思います。今回の発言はWiMAX搭載端末の時期についてある程度絞ったということになりますね。
GIGAZINE:
ありがとうございました。
2011年度ということは早ければ2011年夏モデル、遅ければ2011年冬モデルということになりますが、通信速度が飛躍的に向上するのであれば、カメラで撮影した動画のやり取りやYouTubeなどをはじめとした動画コンテンツサービスなどを快適に楽しめるようになるため、スマートフォンの活躍の場が広がることになりそうです。
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