デザイン

2011年の色「ハニーサックル」ってどんな色?

by Patrick Gage

色見本で有名なパントンが毎年発表する「カラー・オブ・ザ・イヤー」は、その年を振り返って人気のあった色を年末に選ぶというものではなく、年が明ける前にこれから来る時代にふさわしいテーマカラーを選び、次の年のトレンドをセットするもの。ファッションやプロダクトデザイン、ウェブデザインなどの分野でも毎年一定の影響力を持っています。

今年2010年の色はトルコ石のような青みがかった鮮やかな緑「Turquoise(ターコイズ)」だったのですが、2011年の色は「Honeysuckle(ハニーサックル)」とのこと。ハチミツをちゅうちゅう吸うようなイメージの語感から黄色やオレンジっぽい色を想像するかもしれませんが、ハニーサックルとは植物のスイカズラのことです。一体どんな色なのでしょうか?

詳細は以下から。Graphics - Announcing the Color of the Year for 2011: PANTONE® 18-2120 Honeysuckle, a Vibrant, Energetic Hue

スイカズラには黄色やオレンジ、濃い赤の花もありますが、2011年の色「ハニーサックル」はパントンの色番号で言うと「18-2120」、RGBカラーモデルの十六進法表記で言うと#D65076で、赤みの強いダイナミックなピンク色です。


パントンのLeatrice Eiseman氏は「ストレスの多い時代にあって、わたしたちは気分を上げてくれるような何かを必要としています。ハニーサックルは人の心をとらえ、元気にしてくれる色で、アドレナリンを分泌させブルーな気持ちを吹き飛ばすのに最適です」と語っています。

ハニーサックル(スイカズラ)の名前はその花の発する甘い香りから付けられているのですが、花のみつを飲むハチドリは、実はその香りではなく鮮やかな色を目印にしているそうです。


ハニーサックルには身につけた人の顔色をよく見せる効果があり、男女問わず誰にでも似合うファッションに取り入れやすい色とのこと。女性の場合は服やアクセサリー、化粧品などでドレスアップした時にもカジュアルにも使えるほか、男性の場合はネクタイやシャツ、スポーツウェアで取り入れることが提案されています。インテリアにはクッションやベッドカバーなどのファブリックで取り入れたり、キッチンやリビングに活気を与えるため壁の1枚をハニーサックルで塗るのもおすすめとのこと。


ちなみに2010年の色「ターコイズ(PANTONE 15-5519 Turquoise)」はこんな色。今年は女性の服などでこの色をよく見たという人も多いのではないでしょうか。


2009年の色は「ミモザ(PANTONE 14-0848 Mimosa)」。卵を使ったミモザサラダやシャンパンを使ったカクテルの名前にもなっているミモザの花のような暖かな黄色です。


2008年の色「ブルーアイリス(PANTONE 18-3943 Blue Iris)」はアヤメの花のような紫がかった深い青。


2007年の色は深みのあるスパイシーな赤「チリペッパー(PANTONE 19-1557 Chili Pepper)」でした。

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in デザイン, Posted by darkhorse_log

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