ハードウェア

FD・CD・DVD・Blu-ray・HDD、どんどん大容量になっていく記録媒体の進化の歴史「Evolution of Storage」


昔々のフロッピーディスクなどから延々と進化してきた記憶媒体、その歴史を1枚の図、いわゆるインフォグラフィックにまとめてみたものです。

はるか昔のものを見て「なつかしいなー」と思いに浸るも良し、「ついにここまで来たのか……」と感慨にふけるも良し、「昔はこんなに容量が少なかったなんて、一体どうやってパソコンしてたんだ?」と疑問に思うも良し、という感じです。

閲覧は以下から。
Evolution of Storage Version 4.0 | Flickr - Photo Sharing!

By Curtiss Spontelli

まずは音楽関係から。赤色が1分、緑色が1時間を示しています。


初期のメディアたち。アナログレコードの元祖、ワックスシリンダーというものが最初で、直径1センチ・長さ6インチのボール紙の円筒にワックスをかぶせたもの。針によってワックスの表面に音を刻み込むという仕組みで、これが後のレコードにつながります。録音時間はわずか2分。これが次に10インチレコードになり、録音時間は6分に伸びます。


12インチレコードになると録音時間は44分。その次の8トラック・カートリッジテープでは46分になります。


それからカセットテープが登場して録音時間は60分(種類によってはさらに2時間以上記録可能なものもあり)になり、CDの出現によって録音時間は80分に。


で、この流れの中でMP3プレーヤーが登場、その中でもiPodに注目してみると、容量120GBの場合はとにかくかつてないほどの録音時間に一気に到達。10インチレコードなら2万8080枚分、12インチレコードなら3829枚分、8トラック・カートリッジテープなら3663個分、カセットテープなら2808個分、CDなら2106枚分。これだけ多数の曲が記録できるとなると、順番に聴いていくというのが非現実的になり、そのため「シャッフル」というスタイルをAppleがiPodで提案してきた、という次第です。それまでは自分の気に入った順に聴くのが普通だったような気がします。


これらを2TBのハードディスクに保存するなら、iPod17台分になります。とんでもない量の音楽を保存できる時代に来たことがわかります。


次は写真関係。緑が写真1枚、青が写真100枚、白が写真1000枚とします。1枚あたりJPEG形式で4MBという計算です。


フォトアルバムなら写真100枚、フィルム1つで写真24枚。


3.5インチのフロッピーディスクなら50枚(何かいろいろとごにょごにょするらしいが字が小さくて判読不能、おそらく「HiFD」で200MB換算していると思われる)、スマートメディアなら16枚。段々と小さく軽くなっていきます。


コンパクトフラッシュなら4000枚、さらに小さいSDメモリーカードも4000枚。もっと小さいminiSDカードも4000枚、120GBのiPodなら3万1000枚。


さらに写真の記録媒体は進化し、Eye-Fiならデジカメをワイヤレスで接続し、直接インターネット上のオンラインサービスに保存したり、あるいはパソコンのハードディスクに転送できるようになり、保存容量無制限と言っても過言ではないレベルに到達しています。


先ほどのEye-Fiを使って2TBのハードディスクに保存するなら、68万枚も保存することが可能。


これだとどれぐらいすごいかわからないのでこれまで出てきた記録媒体に換算すると、2TBのHDDというのはフォトアルバムなら6800冊分、フィルムカートリッジなら2万8333個分、フロッピーディスク(1.44MB)なら142万2222枚、スマートメディアなら3万909枚です。


最後は純粋にデジタルデータとして保存する場合。赤が1MB、灰が100MB、緑が1GB、白が50GB。1MBは1024KB、1GBは1024MBで計算。


5.25インチフロッピーディスクは1.2MB、3.5インチフロッピーディスクは1.44MB、ZIPは100MB、Jazは1GB。というか、5.25インチフロッピー時代からパソコンを触っていますが、ZIPとJazを使っている人を見たことがない……。


CDは700MB、DVDは4.7GB、DVD-DL(2層のDVD)は8.5GB、Blu-rayは25GB、2層のBlu-rayは50GB(3層なら100GB)、USBメモリは128GB(2010年10月現在の市販されている最大容量はDataTraveler 310の256GB)、2.5インチHDDは640GB(2010年10月現在の市販されている最大容量はWD10TPVTMK1059GSMの1TB)、3.5インチHDDは2TB(2010年10月現在の市販されている最大容量はWD30EZRSDTLの3TB)。


で、128GBのUSBメモリというのをこれまでの過去の記録媒体で換算すると5.25インチフロッピーディスク10万9227枚分、3.5インチフロッピーディスク9万1022枚分、ZIPなら1311枚分、Jazなら128枚分、CDなら187枚分、DVDなら28枚分です。随分とコンパクトに持ち歩けるようになったものです……。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
DVDの最大2000倍の大容量を実現する次世代光ディスク「5次元ディスク」が登場へ、Blu-rayなどを圧倒 - GIGAZINE

容量はBlu-rayの200倍でコストも激安、新たな光ディスクの材料が発見される - GIGAZINE

世界最高容量となる3TBのHDDが日本で発売されない理由が明らかに - GIGAZINE

DIYで超大容量を実現、90TBの手作りストレージ - GIGAZINE

HDDの記録容量を増やす「次世代記録技術」の研究で日立やSeagateなどが異例の提携へ - GIGAZINE

DVDサイズに1テラバイトの容量が入る「TeraDisc」 - GIGAZINE

in ハードウェア, Posted by darkhorse

You can read the machine translated English article here.