ハードウェア

世界最高容量となる3TBのHDDが日本で発売されない理由が明らかに


今年6月にSeagateが世界最大容量となる3TBの外付けHDDを発表しましたが、世界各国で販売されているものの、日本では一向に発売される気配が無い理由が明らかになりました。

また、大手HDDメーカーのWestern Digitalからも新たに3TBモデルがリリースされています。


※3TBモデルの内蔵用HDDが発売されづらい理由を追記しました

詳細は以下から。
「hermitage akihabara[エルミタージュ秋葉原] -the Voices 秋葉原PCパーツショップ生の声-

コピーフリー化が可能となったことが原因で出荷停止となった「MonsterTV HDUS」の流通在庫分の販売状況など、秋葉原のPCショップ店員から寄せられた情報を扱う「エルミタージュ秋葉原」の報道によると、Seagate製のUSB外付けHDD「FreeAgent GoFlex Desk」シリーズの3TBモデル「STAC3000100」が国内で販売されていない理由について、発売が延期されたのではなく、付属のACアダプタが日本の電気用品安全法に基づく表示「PSEマーク」を取得していないことが原因だそうです。

「PSEマーク」は2001年4月1日に改正施行された「電気用品安全法」によって導入されたもので、これを取得していないと製品の販売が認められず、2005年末から2006年にかけてPSEマークを取得していない中古電気製品の販売の是非をめぐって社会問題化したことが知られていますが、「STAC3000100」の国内での取り扱いについては「今後も販売される可能性は低いかもしれないとのこと」だそうです。

ちなみに、HDD大手メーカーのWestern Digitalが10月5日にUSB2.0およびUSB3.0接続に対応した3TBモデルの外付けHDD「WDBACW0030HBK」をリリースしましたが、こちらもPSEマークの取得状況によっては国内販売が行われない可能性があるということなのでしょうか。

「WDBACW0030HBK」の外箱。すでに海外では204ドル(約1万7000円)程度で販売されています。


本体はこんな感じ。


最初から外付けではなく、内蔵用HDDという形で販売されるのであればACアダプタは不要になるため、PSEマークの影響を受けずに済むと思われますが、最初から内蔵用としてリリースするのではなく、あえて各社が外付けモデルとして発売するのには、内蔵用としてリリースできない何か特別な事情があるということなのでしょうか……?

・16:12追記
以下のリンクによると、3TBモデルの内蔵用HDDの市場投入を妨げる要因の1つに、2TBを超える記録媒体をブートドライブとして利用するためには、64ビットのOSと「EFI」と呼ばれる規格に対応したマザーボードが必要となるそうです。

北森瓦版 - WesternDigitalが今月中に3TBのHDDをフル展開する模様

確かに従来のHDDのように買ってきてパソコンに内蔵しても使えない場合があるのであれば、影響を受けづらい外付けタイプを優先的にリリースするというのは、当然のことだと思われます。

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in メモ,   ハードウェア, Posted by darkhorse_log

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