南極なのにあったかそう、ぬくぬくした気分になれるペンギンの赤ちゃんの写真いろいろ


眺めているだけで涼しくなるような美しい氷山の写真なども夏の暑い時期には良いものですが、ちょっと肌寒くなってきたこの時期にぴったりな南極の写真を紹介します。

極寒の地の写真でありながら、ふわふわの羽毛の赤ちゃんペンギンが両親に身をよせて暖をとる姿は、見ているだけで暖かい気分になれそうです。


写真は以下から。Baby emperor penguins enjoying ice-covered Antarctica pose for the camera | Mail Online

コウテイペンギンの親子。


親ペンギンの抱卵嚢(ほうらんのう:両肢の間のお腹のだぶついた皮)にうずくまって暖をとるヒナ。


とても暖かそうです。


コウテイペンギンはオスだけが抱卵するので、これはお父さんペンギンのようです。


お父さんとお母さんに挟まれて風をしのぐ赤ちゃん。


ほかの多くのペンギンが夏に繁殖するのに対し、氷点下数十度の冬に海岸から遠く離れた氷原で繁殖するコウテイペンギンは、「世界でもっとも過酷な子育てをする鳥」と呼ばれることがあるそうです。現生のペンギンの中で最も南(南極点に近い位置)に生息する種となっています。


これらの写真はウェッデル海Snow Hill Islandで、ノルウェー人の写真家Pel Hermansen氏が撮影したもの。Pel Hermansen氏は観光用砕氷船Kapitan Khlebnikov号で2年前に南極を訪れこれらの写真を撮影したのですが、このKapitan Khlebnikov号はアメリカの南極・北極専門ツアー会社Quark Expeditionsにロシアからリースされているもので、リース期限が切れる2012年3月には旅客船としては引退し、ロシアで探査用の任務に戻ることが決まっているそうです。


南極観光は近年人気上昇中で、ハイシーズンの12月~2月ごろ(南半球の夏)に南米大陸に近い南極半島付近の外海をクルーズする観光船はいくつかあるものの、氷を割ってコウテイペンギンの繁殖地まで踏みいることができる観光船は現在のところKapitan Khlebnikov号のみで、毎年10月に開催されるツアーでは100名ほどの観光客が生後2ヶ月(コウテイペンギンのふ化は8月ごろ)のヒナが親鳥に寄り添う姿を見ることができたそうです。今後は代わりの船が見つからない限り観光客がコウテイペンギンの子育てを見ることはできなくなるとのことで、今年11月24日に15日間の予定で出航する最後のコウテイペンギン観察ツアーはすでに満席となっています。

観光はペンギンの生態を妨げないよう厳しく管理されていて、これまで観光客による悪影響の報告はないそうです。

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in Posted by darkhorse_log

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