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取材

吉野家が牛丼・豚丼よりもリーズナブルな新製品「牛鍋丼」を発表


吉野家が新商品「牛鍋丼」(並盛280円、大盛380円)を発表し、9月7日(火)10時から全国の吉野家で発売することが明らかになりました。この「牛鍋丼」は市場実験のためにあちらこちらの店舗で先行発売されているものですが、正式に全国発売となるのはこの日付からだそうです。

東京・日本橋にあった魚河岸で牛肉を豆腐や野菜と一緒に煮込んだものをご飯にかけた「牛鍋ぶっかけ」が今の牛丼のルーツだということで、原点回帰するために今回のメニューが生まれたのだとか。定番メニューの牛丼よりも並盛で100円安くなっているなど、リーズナブルな価格設定になっています。

お披露目にあたって発表会を開くほど気合いの入った新商品だということなので、全貌を探るべく、発表会会場に潜入しました。

詳細は以下から。吉野家本社に到着。


発表会が始まりました。阿部修仁代表取締役社長から直接「戦略新商品」の発表がなされます。


前年比15%ダウンという大変厳しい状況が今年に入って続いていると明言されました。また、顧客からは「吉野家はどこへ行くんだろう」という声が聞かれたのだとか。


これが「戦略新商品」の「牛鍋丼」。牛丼や豚丼よりもリーズナブルな価格設定になっています。「低価格」が最も有効な手段であると判断した結果だといいます。ちなみに「牛鍋丼」はこの発表前に全国の実験店舗にて販売が開始されていて、その成果が良好だったために今回の発表に至ったということです。余談ですが、実験店舗による新メニュー候補の試験販売は、この牛鍋丼以外にも企画開発部門の裁量でいろいろと行われているとのことでした。


メニューはこんな感じ。


牛丼の元祖は明治・大正に流行していた「牛鍋」であるといいます。


その牛鍋をご飯に乗せたものが牛丼の元祖であり、「もっと肉が食べたい」というニーズに応えてできたのが今日の牛丼。


新商品の「牛鍋丼」ではありますが、むしろ牛丼の元祖に原点回帰するといった方が近いのかもしれません。


並盛280円という価格設定は、過去に400円から280円に牛丼を値下げした実績と、お客さんの増加と売り上げ増加のバランスに基づいたものだとか。


今回の新商品が原点、牛丼が進化形というとらえ方で展開していくようです。


「牛鍋丼」のテレビCMはこんな感じ。サラリーマン風の男性が魚河岸の食堂に迷い込み、牛鍋丼を食べるというストーリーです。
YouTube - 吉野家TVCM「今、蘇る味」編


その後は質疑応答に入り、さまざまな疑問・質問が阿部代表取締役社長にぶつけられます。従来の牛丼の値下げに踏み切らなかったのはなぜ?という質問には、利益が落ちるからという回答。牛鍋丼によるお客さんの数の増加率は高いということが実験店舗での販売の結果としてとしてあるという点を強調し、牛丼の値下げは利益につながらない、他社が値下げをしたからこちらも……という、いわゆる「値下げ競争」には否定的な見解を示していました。


また、今年7月に「すき家」が期間限定で牛丼並盛を業界最安値の250円に値下げしたことを受け、「牛鍋丼」の280円という価格はそれより高いのでは?という質問も投げかけられましたが、280円という価格は過去に吉野家自身が牛丼の大幅値下げをした際の値段でもあり、市場全体を見渡して設定したものだと答えていました。

また、「牛鍋丼」が低価格でありながら利益率がいいのは、牛肉以外の具材を使用して原価を抑えたことが要因としてあるといいます。それに加えて米国からの牛肉輸入の際に、これまでのように牛丼に適したピンポイントの種類の肉ではなく、牛丼用と別に甘辛く煮るのに適した牛鍋用の肉とに分けて輸入できるのが非常に効率がいいためだということです。


「牛鍋丼」は商品のコンセプトと低価格設定という、吉野家の原点回帰とも言えるものでした。しかし気になるのは何より「牛鍋丼」の味。そこで、試食会でさっそく牛鍋丼を食べてきました。

・つづき
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in 取材,   , Posted by darkhorse_log