すき家が「豚しょうが焼き定食」を提供開始したので、松屋、吉野家と食べ比べてみた

牛丼チェーン店といえど牛丼以外にいろいろなメニューを提供しているわけですが、実はすき家にはこれまで「豚しょうが焼き定食」がありませんでした。3月17日から、その待望のメニューともいえる「豚しょうが焼き定食」が登場。このすき家のメニューは「一般的なしょうが焼き定食に比べ、2倍の肉を使っている」と自信を持っているようです。

となれば、同じメニューを提供している松屋、吉野家と比べてみれば本当に肉が2倍なのかわかるはず。そして、それぞれに味の違いがあるのかどうかもわかるはず。それぞれ、どのような個性が出ているのか、店舗へ行って食べ比べてみました。

詳細は以下から。
まずはすき家から。

新商品ということで、かなり強烈にPRしています。

「豚(とん)しょうが焼き定食」、ごはん並が680円、ごはん小が660円。並から大盛への変更は無料です。

これが大盛りで注文した場合。

左が大盛り、右が並盛り。器が違うだけに見えなくもないですね。

というわけで、メインである豚しょうが焼きに迫ってみます。

豚バラ肉を甘口のダシで煮込んでいるような感じ。しょうが焼きというより、しょうが風味煮込みっぽい。これをそのままご飯にのせれば、豚丼になりそうな味付け。

けっこう皿が重めなので、トータルは915g。

肉だけを食べ終わってから計ってみると734g。つまり、肉は181g。ちなみに、すき家は「一般的なしょうが焼き定食に比べ、2倍の肉を使っている」と宣伝しています。通常だとここまで肉は多くないということですね。

ごちそうさまでした。

というわけで、次は松屋へゴー！

現在、春の感謝祭で豚生姜焼定食が100円引きになっています。

通常のものと、ダブル(肉が2倍)を注文。

松屋は龍が如く4とのコラボを行っているので、その宣伝があちこちに。

豚生姜焼定食がやってきました。こちらはシングル、480円(通常時580円)。

肉が多いダブルは680円(通常時780円)。松屋はごはん、味噌汁、サラダ、しょうが焼きがすべて別の皿に分かれています。

シングルは448g。

ダブルは520gでした。

肉はバラではなく、肩ロースのように丸っこい肉。

ちょっとした食べ応えもあり、見た目以上にお腹がふくれます。味付けはしょうゆ味が強めのもの。

皿の重さは346gでした。シングルの肉は102g、ダブルの肉は174gだったわけですね。ダブルが2倍ではなかったのは残念ですが、シングルが意外と肉多めだったことが嬉しい。

ごちそうさまでした。

最後は吉野家へゴー！……だったのですが、このお店では豚肉メニューを扱っていませんでした。いろいろ調べてみると、吉野家は「牛丼・牛なべを置いている店」「牛丼・豚丼を置いている店」「牛丼・豚丼・カレーを置いている店」などが細かく分かれており、牛丼以外は全ての店で食べられるわけではなかったのです。というわけで、ちゃんと豚生姜焼定食を置いている店へ移動。

ありました、豚生姜焼定食。500円。置いていない店では、メニューにシールが貼られて消されています。

すき家と松屋では、ドレッシングは共用の大きなものがテーブルごとに置かれていましたが、吉野家ではマヨネーズが個別包装でついてきます。

肉はバラ肉を焼き上げたもの。肉が薄めなので、味がよく染みている気がします。甘口としょうゆ味のバランス型で、肉の質も味もすき家と松屋の中間ぐらい。

重さは、食べる前が265g。

食後は187gで、78g。すごく少ないように感じますが、吉野家のメニューはごはんやみそ汁も他に比べて小さめで、値段も安いことから、それぞれボリュームに比例した価格になっているのではないかと思われます。

ごちそうさまでした。

まとめると、以下のようになります。

すき家：並680円(大盛無料)、肉は181g
松屋：シングル580円・ダブル780円(大盛・特盛無料)、肉はシングル102g、ダブル174g
吉野家：500円(大盛＋30円)、肉は78g

すき家の「通常の2倍量」はどうやら吉野家か、一般の定食屋を例にした数字だったようです。それぞれ、かなり味も肉の食感も違っており、焼肉のような豚肉が食べたいというのであれば松屋を、甘口でショウガ風味の強いものがよければすき家を、安く抑えたいのであれば吉野家を選べばよいのではないでしょうか。