キヤノンが世界最高となる約1億2000万画素のCMOSセンサーを開発
キヤノンが本日、世界最高画素数となる約1億2000万画素のCMOSセンサーを開発したことを発表しました。
1万3280ピクセル×9184ピクセルという、とてつもない解像度の写真を高速に連写することが可能になるという、なかなかとんでもないセンサーとなっています。
詳細は以下から。
APS-Hサイズで世界最高の約1億2,000万画素のCMOSセンサーの開発に成功
キヤノンが本日発表したリリースによると、APS-Hサイズでは世界最高画素数となる、約1億2000万画素(1万3280×9184画素)のCMOS(相補性金属酸化膜半導体)センサーの開発に成功したそうです。
今回開発されたセンサーは今までに同社が製品化したAPS-HサイズのCMOSセンサーで最高画素数となる約1610万画素のものと比較して画素数は約7.5倍にあたり、解像度が2.4倍に向上したものになるとのこと。なお、製品化こそは行われていませんが、キヤノンは2007年に5000万画素のAPS-HサイズCMOSセンサーを開発しています。
これが今回開発された約1億2000万画素のCMOSセンサーです。
ちなみにCMOSセンサーでは多数の画素を高速に読み出すために並列処理が行われますが、処理する信号の数が増加することで問題となる信号の遅延やタイミングのズレについて、キヤノンは読み出し回路のタイミング制御方法を工夫することで、センサー信号を高速に読み出すことに成功。
これにより1秒間に最高約9.5コマのスピードで出力することが可能になり、超高精細画像の連続撮影を実現したほか、センサー画面全体のうち、約60分の1の任意の領域をフルHD動画で出力することにも対応。今回開発したCMOSセンサーを使うことで、画面の一部だけを切り出すトリミングや、電子的に画像の一部を拡大する電子ズームなどを行っても、今まで以上に高精細で鮮明な画像を得ることができるとされています。
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