【求人募集】GIGAZINEで働きたいネットワークエンジニア・Webプログラマー・Webデザイナーを募集します→終了しました
編集長の山崎です。先日から開始した記者・編集の募集について、これまでの過去の募集を大きく上回る前例のない数の求人が来ており、激励する文章も想像を絶するぐらい多く送られてきており、非常にありがたい限りです。ああいう考え方は自立心の強い人か経営者レベルでないと理解できないのではないかと思っていたのですが、そんなことはありませんでした。本当に、本当にありがとうございます。GIGAZINE自体も今後はそれらの期待に応えるべく、記事の中身と質の向上だけでなく、その記事が掲載されるプラットフォームとしての「GIGAZINE」というサイト自体も大きく変えていこうと決意しました。
それに伴い、現在のGIGAZINEサーバ群を運用・監視・保守し、さらに新しいサーバリプレースに向けてネットワーク・サーバシステムの設計・構築をしてくれるネットワークエンジニアを募集します。上記写真は現在のGIGAZINEサーバの一部です。これらは編集部内にあるため、これらを新しいサーバルーム(本文中で現在建設中の様子を閲覧可能)に移動させ、さらにリプレースすることで運用コストを下げていきたいと考えています。また、GIGAZINE自体についてもその記事更新システム自体の変更・より柔軟な各種ウェブサービスとのマッシュアップ・読者の利便性を高める仕組みの導入、そしてより見やすくわかりやすいウェブデザインと読者のユーザビリティ向上を目指して、Webプログラマー・Webデザイナーも募集します。
これら3つは密接に関連しているため、現在のGIGAZINEの状況と、今後どういうことを実現したいのかという点を中心にして以下、説明していきます。
◆現在のGIGAZINEと次のGIGAZINEについて
まず、現在のGIGAZINEサーバ群(標準的なLinux・Apache・MySQL・PHPのLAMP構成のサーバ)を運用・監視・保守するというのが第一の目的となります。サーバは大きく分けて以下の5つに大別されます。
・GIGAZINE.NET本体(PHPとMySQLで動作する記事更新のシステム部分)
・GIGAZINE.JP(画像を配信する部分)
・GIGAZINE.ASIA(GIGAZINE上に表示されている広告を配信する部分)
・モバイル版(携帯電話からアクセスされるm.gigazine.netの部分)
・英語版(Amazon EC2で運用されているen.gigazine.netの部分)
これがそのサーバ群、入れすぎですね、すいません……
背面はこんな感じ……
もうサーバを置く場所がないので、新しく上のフロアにサーバルームをちゃんと作ることにしました
新しい編集部の一角
これも。
がんばって作ってもらってます
上からにょろりんとたれるケーブル
こうやって見るとどこが何になるのかさっぱり分かりません
あの向こうに見えているのが新サーバルーム
もうちょっと接近、これ以上は現時点では工事中なので、またの機会に。
GIGAZINE.NETは現在、ExpressionEngineというCMSを利用しているのですが、今後の機能拡張などの手間と時間を考えるとWordPressに移行した方がよいのではないかと考えています。あるいは、GIGAZINEの記事更新という目的自体に特化するために、軽量なフレームワークベースで作り上げるというのも選択肢としてはアリだと思っています。また、レイアウトの変更や細かいところの作り込みによって、サイト自体の機能性と操作性を向上させ、より利用しやすいように持って行きたいとも考えています。例えばタレコミや問い合わせ、誤字脱字のメールフォームについても、もっと多機能でなおかつ読者が使いやすく、送られた内容をこちらでは確認しやすい、というようなものです。その他、ありとあらゆる部分を少しずつ、あるいは大きく変えていくことになると思います。これらの機能を搭載しつつも、可能な限り負荷を抑えてシンプルな構成のサーバで運用し、コストを下げていくのが目標です。機能とコストとを天秤にかけた場合、これまではコスト重視でありとあらゆる開発を放置してきましたが、今後のことを考えると、もっと機能的な面も重視していくべきだと考えを改めました。
次に、GIGAZINE.JPは膨大な転送量を支えるために回線を複数本束ねて運用しているのですが、それぞれの回線の切り替えが非常に面倒であり、転送量の監視などもストレスになっているため、CDNを利用して運用負荷の低減と急激なアクセス増への対応を図ることにします。
広告配信サーバであるGIGAZINE.ASIAについては、これまで自前で運用していましたが、Googleの提供する広告配信サーバ「DoubleClick for Publishers(DFP)スタンダード」に移行できるかどうか検討し、移行が可能であれば、手元にあるサーバをなくして安定運用を目指したいと考えています。
モバイル版は現状では携帯電話向けにGIGAZINE.NETの記事を単純に整形しているだけですが、現在のスマートフォンの流れを考慮してスマートフォン向けのデザインや操作性への変更、さらには7月に実施したアンケートで意見を募った「iPhoneやiPad、Andoroidなどで動作するGIGAZINEを快適に閲覧する専用のビューア」の開発へと軸足を移していこうと考えています。GIGAZINEビューア(仮)については外注するのもありなのですが、なんといってもこれまでソフトウェア的なものを外注した経験が一切無く、途方に暮れている感じですので、「ここに依頼して作ってもらいましょう」というのでもまったく構わないと考えています。私が今まで書いてきた数々のソフトウェアやネットサービスをレビューしてきた経験と、GIGAZINE自体の「こういうように読者の要望する機能を実装する」というビジョンを組み合わせて、読者のユーザー体験を軸に据えたものにしていきたいです。
英語版については毎月の売上が情けない話ですが一番多いときで約5000円程度であり、Amazon EC2のランニングコストすらまかなえていないため、とてもではないのですがまともに運営できる状態ではなく、根本的かつ抜本的にいろいろと変えざるを得ないと考えています。このあたりは多言語展開を前提にしつつ、いかに低いコストで実現していくのかというのが課題です。目先だけのことを考えるのであればとりあえず日本語版のGIGAZINE本体に集中した方がいいというのはわかるのですが、それだけだとその先がないので、悩み所です。
また、GIGAZINE.NET・モバイル版・英語版の3つは24時間ごとにアクセスログの解析を「Visitors」をベースにしたシステムで行っており、これによってどの記事がヒットしているかを毎日把握しています。長期的なアクセス解析部分はGoogle Analyticsを利用しており、さらにもっとリアルタイムなアクセス解析を可能にする「Woopra」の導入も視野に入れています。紙媒体では不可能に近いリアルタイムアクセス解析を駆使し、「今何がヒットしているのか」というのをきちんと把握し、それを記事に反映させていきたいです。
GIGAZINE.NETと英語版についてはRSSを配信しており、さらにTwitter経由でも情報を配信しています。Twitterは現在、dlvr.itを使って約15分ごとに最新記事のタイトルを自動配信していますが、この間隔をもっと短くしてより利便性をアップさせるとともに、今現在読んでいる記事をリツイートする簡単な方法の導入、その記事をリツイートした人を表示してコメント欄の代わりにする、なども実現させていきたいです。
ほかにもさまざまなアイディアがあり、どれもこれもGIGAZINEに多数集まっている「読者」をつなげていく、そういうものにしていきたいというのが基本的な部分であり、私自身の目指す「理想のGIGAZINE」の姿を実現していくという仕事になります。つまり、純粋に私のビジョンを実現していくための実行部隊です。さらに、リアル店舗で言うならまさに「店頭」そのものであるGIGAZINEのサイト自体に障害が発生した際には、すみやかに問題を解決し、ディザスタリカバリのようなものも考慮に入れ、いついかなるときでも読者のために安定して記事を配信できる土台を整備していくという縁の下の力持ち的な役割でもあります。
サーバ運用の仕事はネットワークエンジニアであり、その上に乗っかっているGIGAZINE本体の周辺部はWebプログラマーの領域、しかしながら記事を「魅せる」のはWebデザイナーのジャンル、というようにしてそれぞれが三者三様でありながら、すべて密接に関連しているというのが特徴です。
そしてこれが肝心なのですが、こうやって培ってきたノウハウやスキルというのは公開して共有することが必要であると考えます。これまでもGIGAZINEはことあるごとに、いろいろなものを公開して記事にしてきましたが、ネットワークエンジニア・Webプログラマー・Webデザイナーという3つの専門的職業であるからこそ、それらに関連した記事を定期的にアウトプットして欲しいと考えています。ウェブを支えるのは技術であり、クローズドな技術よりもオープンな技術の方がより優れた結果を残し、インターネット全体を発展させる原動力になり得ると考えているためです。例えばAndroid用のGIGAZINEビューアを作ってリリースしたとするならば、ただリリースするだけでなく、そこに至るまでの過程をまとめて記事にして公開し、あとに続く人たちの礎を作って欲しいのです。また、そういう実践を記事化し、ネット上に足跡を残して公開していくというこの過程そのものがウェブ的であり、GIGAZINEっぽさでもあるのかな、と感じています。
私自身、アクセス解析に困ってVisitorsを導入してその記事を書き、サーバのアクセス負荷などをもっと簡単に知りたいと考えてmuninを導入して紹介する記事を書くなどしてきました。必要に駆られて導入したものについても、どこかに必ず同じように困っている人がいる、あるいは今後壁にぶつかるであろう人がいる、だからこそこういうツールがある、こういうことをすれば回避できる、これならうまくいくというようなノウハウを記事化していくことが自然なことだと考えていました。なぜなら、私自身もネット上に多く公開されている誰かのブログやエントリー、記事、まとめなどを参考にしてここまで来たからです。自分の知っていることは既出かもしれないが、確実にどこかの誰かにとっては未知の情報であり、自分にとっての当たり前は誰かにとっての新発見であるというのがGIGAZINE自身のスタンスであり、それはネットワークエンジニア・Webプログラマー・Webデザイナーという仕事でも同様、むしろ親和性としてはそちらの方がより具現化しやすく、メリットもやりがいも大きいと感じます。
「ネットから受けた恩はネットに返す」、このマインドを理解してくれる人を募集します。
◆募集期間
8月3日(火)~8月9日(月)23時59分まで
◆募集職種
ネットワークエンジニア・Webプログラマー・Webデザイナー
※上記3つのうちのいずれか1つでもOKですし、あるいは上記3つのうち2つ以上をこなせるというのであればなおのことOKです
◆勤務地
大阪府大阪市(必要なときだけ来てメイン作業は遠隔地で行うというのもOKです)
◆仕事内容
現在のGIGAZINEの運用・今後のGIGAZINEの開発
◆給与
応相談
◆勤務時間
応相談
◆勤務形態
応相談
◆応募資格
前歴・職歴・学歴・年齢・性別は就労できるのであれば一切問いません
◆採用フロー「第一次審査」
本日8月3日(火)から8月9日(月)23時59分までの間にまず第一次審査として、下記の「この求人に応募する」のところにある「ここをクリック」という文字列をクリックして表示されるメールアドレスに対し、以下の書類をメールに添付する形で送付してください。Word形式でもPDF形式でもOpen Document形式でもテキスト形式でもかまいません。また、ネットワークエンジニア・Webプログラマー・Webデザイナーのどれに対しての応募なのかを明記しておいて下さい。
・履歴書
※どのようなカタチでも構いませんので、今までの実績が分かるような資料を添付していただくか、示していただけると理解しやすいです。私自身が自分のスキルの限界を感じて募集しているという実情がありますので、そこのところを考慮していただけると助かります。必要なら職務経歴書も添付して下さい。顔写真は不要ですが、その他の各項目は可能な限り詳細に書いておいて下さい。
・上記「現在のGIGAZINEと次のGIGAZINEについて」を読んて感じたこと、思ったこと、考えたこと、あなたの考え
※事実上の一次審査がこれなので、あなたの思うところ、考え、意見などなど、書けるだけ書いて下さい
◆採用フロー「第一次審査の通過発表」
第一次審査を通過した方のみ8月中に第二次審査の案内をメールで送付します。なお、こちらからのメールがスパム判定されて届かないというケースも考えられるので、スパムフィルターなどが搭載されている場合には十分注意してください。
◆この求人に応募する
ここをクリックして表示される文字列を入力して応募用メールアドレスを表示させてください。なお、スパム防止のため、「reCAPTCHA Mailhide」を使用しています。
※なお、この求人募集に関する質問は一切受け付けません。万が一、問い合わせされても返信できませんのでご了承ください。
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