静岡ホビーショーに集まった「1分の1スケールモデル」な車両色々
第49回静岡ホビーショーでは全国のモデラーズクラブが様々な種類・大きさの作品を持ち寄り展示を行なう「モデラーズクラブ合同作品展」や陸上自衛隊による車両展示など、メーカーの新製品発表以外にも様々なイベントが催されます。
それらに混じってなんと「設定上の実物サイズと同じ大きさのジオン軍用車両」や、旧ドイツ軍のケッテンクラートを実際に走れるようにフルレストアしたものなど、模型とも実物とも言えそうな「1分の1スケールモデル」を持ち込んでしまった人がいます。
詳細は以下。
こちらはバンダイのU.C.Hardgraphシリーズからリリースされているジオン軍の車両「サウロペルタ」を1から作ってしまったもの。なんとサンライズより公式に製作許可を受けており、図面も供給されているまさに「公式1分の1モデル」。
詳しい製作の過程は下記のブログで公開されていますが、フレーム切断や溶接などものすごい加工が行なわれています。
コンバインを改造した自作戦車
これが「1/1 サウロペルタ」
解説ボード。
三菱の軽自動車i(アイ)がベースとのことですが、面影も残らないほど徹底的に改造されています。
そして製作者自らジオン兵のドライバーに扮し搭乗することで、さらに1分の1プラモデルっぽい雰囲気に。
光量を絞るための覆いがついたヘッドライト。
牽引用フックの付いたバンパー。
サイドから。実在しない車両なのですが、軍用車としてのリアルさが伝わってきます。
いい感じのオブジェになっている無線機。
ジオン軍の機関銃「マズラMG74」に見せかけたMG34。こちらもフルスクラッチで作られたらしい。車両全体のすごさに気を取られてしまいますがこの工作もかなり高度なものです。
赤いリボンが軍用機のセイフティピンっぽい。
計器やスイッチは様々な軍用車両からの流用したものだそう。
右斜め後ろから。どう見ても元が軽自動車には見えません。
さらに後ろから。
元となったバンダイのキット「ジオン公国軍 サイクロプス隊セット」。
「サウロペルタ」のジオラマも展示されていました。
こちらはフルレストアされ実走行可能となった旧ドイツ軍の「ケッテンクラート」。
バイクの前輪とキャタピラの後輪を持つユニークな半装軌車。
前輪が無くてもキャタピラだけで走りそうですが、スムーズなステアリングのために前輪は欠かせないそうです。
後ろには携帯用対戦車無反動砲パンツァーファウストの前身であるファウストパトローネIを搭載。
他にもシャベルや雑のうなど様々な小道具でディティールアップされています。
シートからハンドルから何から何までバイク風のコックピット。
このレストアの模様は下記のブログで詳細に説明されている他、「ケッテンクラート レストア日誌」としてカマド出版部から発売される予定です。
カマド社長の小部屋
会場入り口そばでは陸上自衛隊による車両の展示が行なわれました。
96式装輪装甲車の展示。
何か足りない……と思ったらガンマウントから武装が外されていました。
後ろはこんな感じ。
重機で有名な小松製作所の製品。
トヨタ自動車製。民生用のメガクルーザーという車種も以前市販されていました。
後ろはベンチシートで向かい合って座れるくらいの広々としたキャビンになっています。
他にも自衛隊の広報コーナーでは、なんと「南極の石」が展示されていました。
砕氷船しらせによって持ちかえられた物とのこと。
見かけはただの石ですが元あった場所を考えるとすごいものです。
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