サイエンス

これが花粉症の天敵、美麗に彩色された花粉の顕微鏡写真いろいろ


日本では花粉症というとスギ花粉によるものが主流ですが、花粉症の原因植物はスギばかりではありません。

くしゃみ・鼻水・目のかゆみなどに悩まされながらもその原因となる花粉の姿を目にしたことがある人はなかなかいないのではないか、ということで、スイスの写真家Martin Oeggerli博士が走査型電子顕微鏡で撮影したさまざまな花粉の彩色写真は、予想外に美しい「見えない敵」たちの姿を見せてくれます。

詳細は以下から。Microscopic images reveal the invisible enemy faced by hayfever sufferers | Mail Online

自宅に所有する約3600万円の走査型電子顕微鏡で花粉を撮影し、白黒の画像をコンピューターで1つ1つ彩色するMartin Oeggerli博士は、「科学と芸術の混合により、地球に存在する、普段は隠されているものの想像もつかないほど美しい領域を明らかにすることを目的としています」と自らの作品を語っています。


花粉をあらかじめ金でコートし、スライドに固定し、真空の試料室に置き、電子線を走査するという、写真家のスタジオというより大学の研究室にふさわしい作業で、1つの花粉の撮像を10枚得るのにおよそ2日間かかるそうです。

ハンノキの花粉。ハンノキ花粉症はヨーロッパで多く見られますが、日本でも北陸などで多いそうです。


マツの花粉。モチモチした求肥のように見えます。


花びらにはさまったヤナギの花粉。ヤナギは昆虫を介して受粉するので、あまり花粉は飛散していないと思いがちですが、花粉症の原因となることもあるそうです。


ボケの花粉。


ワスレナグサの花粉。


さらに高倍率で見たワスレナグサの花粉。さまざまな植物の花粉の中でも最も小さい部類で、わずか0.006mmほど。


甲殻類のようなこちらはネムノキの花粉。上のワスレナグサの花粉の約15倍の大きさとのことです。


花粉のサイズはさまざま。中央にあるカボチャの花粉は直径0.2mmほどで、どうにか肉眼で見ることができる程度の大きさ。その右下にある小さな水色の粒がワスレナグサの花粉です。


貝殻のような形のユリ花粉。


アカンサスの花粉。


イエローゼラニウムの花粉。ちなみにゼラニウムはピンク・赤・紫系統が主流で、クリーム色ではなく「黄色」と呼べる色のものは2006年に初めて育種に成功したそうです。


ゼニアオイの花粉は吸い込むといかにもかゆそうな、イメージ通りの花粉の形かもしれません。


ハエトリグサの花粉。ハエトリグサの昆虫をとらえる部分は花ではなく葉で、その葉とは別の茎に白いかわいらしい花を咲かせます。


ボタンウキクサの花粉。ボタンウキクサは「ウォーターレタス」という名で知られ、世界各地の川や湖で帰化して大繁殖し、問題視されています。通常は茎を伸ばし子株を生じる無性生殖で年中増殖するのですが、季節によっては花を咲かせ結実する有性生殖でも繁殖し、その際には花粉が飛ぶわけです。

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in サイエンス, Posted by darkhorse_log

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