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ソニー、携帯電話やゲーム機などで利用できる超薄型で高耐久の新型タッチパネルを開発


AppleのiPhoneのヒットを受けて、各メーカーがスマートフォンだけでなく従来モデルの携帯電話にもタッチパネルを搭載し始めていますが、タッチパネルのガラスが割れてしまい、破片がユーザーの目を直撃するといった事故が発生するなど、耐久性や安全性の問題が取りざたされる中、ソニーが超薄型で高耐久性を実現した新型タッチパネルを開発しました。

なお、上記画像は従来モデルのタッチパネルを採用したソニーのAndroidスマートフォン「Xperia(SO-01B)」です。

詳細は以下から。
ソニー、静電気タッチパネル新技術 フィルムで実現、用途拡大 - SankeiBiz(サンケイビズ)

産経新聞社の報道によると、ソニーは指の静電気を感じ取る「静電容量方式」を採用した新型タッチパネルを開発したそうです。

「静電容量方式」を採用したタッチパネルは実用化されており、AppleのiPhoneやiPod touchなどをはじめとして、さまざまなデバイスで採用されていますが、今回開発されたタッチパネルは現行の静電容量方式タッチパネルで主流となっているガラスではなく、透明の光学フィルムを採用したものであるとのこと。


ソニーはすでに指で押した際の圧力を検知する「抵抗膜方式」のタッチパネルにおいて、光学フィルムを採用したものを製品化していますが、製品化にあたって培われた技術を応用することで、フィルムタイプの静電容量方式タッチパネルの開発にこぎつけたとされています。

また、光学フィルムを採用することによりガラスの10分の1程度に薄型化でき、さらに従来よりも強度が向上するほか、丸みを帯びた形状なども可能となるなど、携帯電話以外にも携帯型ゲーム機やパソコンの画面などへの採用も見込まれるため、ソニーは早期の量産化を目指すとともに搭載するデジタル製品の開発を急ぐそうです。

同社のタッチパネルを採用したスマートフォンやデジタルカメラなどに加えて、2009年の秋ごろからパソコンのグラフィックボードに近い、高いグラフィック処理能力を備えた次世代PSPが登場するのではないかという情報が流れているほか、今年の2月にはソニーがPSPと携帯電話を合体させた「PSPケータイ」を開発していることを認めるなど、携帯ゲーム機についても気になる情報をチラホラと見かけるようになっていますが、タッチインターフェスがトレンドとなりつつある今、これらのモデルに今回開発されたタッチパネルが採用されるようになるのかが気になるところです。

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in ハードウェア, Posted by darkhorse_log

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