ソニーがVAIOのブランド戦略を改革へ、他社製「VAIO」が登場する予定も
1996年に初代モデルとなる「バイオマイクロタワーPCV-T700MR」をアメリカで先行発売して以来、ソニーのパソコンブランドとして定着した感のある「VAIO」ですが、ブランド戦略の改革が行われることが明らかになりました。
なんとVAIOが2つのバージョンに分割され、1つはソニー自らが手がける「VAIO」、そしてもう1つは他社が手がける「サードパーティー版」とでも言うべき「VAIO」となるそうです。
詳細は以下から。
Sony announces "division two" VAIO laptops | News | PC Pro
イギリスのコンピューター系情報サイト「PC Pro」がソニーのVAIO事業本部 赤羽良介副本部長に対して行ったインタビューによると、ソニーは新たな戦略として、同社のパソコンシリーズ「VAIO」の改革を行い、ソニーが自ら開発・販売を手がける従来通りの「VAIO」と、サードパーティーが開発する「VAIO」の2つのバージョンに分割するそうです。
いずれのVAIOについても今まで通りソニーが販売するほか、サードパーティーはVAIOの設計を自由に行うことができますが、サードパーティー版VAIOについても、あくまでソニーがこれまで構築してきたVAIOのスタイルとテイストを兼ね備えたものになり、最新モデルのVAIOに搭載されている「ASSIST」ボタンなどを備えたものになるとのこと。
なお、気になる品質基準については、ソニー版VAIOもサードパーティー版VAIOも現存するVAIOと同じ品質基準に沿ったものになるとしており、サードパーティー版VAIOの開発を認める理由について、自社で最新技術を搭載したVAIOを提供する一方で、サードパーティー製のVAIOに採用されている良い点を取り込み、自社の製品にフィードバックできることを挙げています。
ちなみにソニーは非公式ではあるものの、パソコンの販売台数を2009年の680万台から1000万台にまで引き上げる予定としており、PlayStation Networkをベースにした映画の配信などのオンラインサービスをテレビやプレイステーション、VAIO、ソニー・エリクソンの携帯電話などを横断する形で提供することで、他社に対抗するつもりであることを明かしています。
また、具体的なオンラインサービスの開始時期を赤羽氏は明らかにしませんでしたが、「PC Pro」は2010年末ではないかと予想しています。
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