ソニー・エリクソンがソニーの完全子会社に、人気スマフォ「Xperia」などを開発

By Tolbxela

昨年4月にNTTドコモが国内発売に踏み切ったAndroidスマートフォン「Xperia」シリーズなどでおなじみのソニー・エリクソン。

もともと同社は2001年10月1日に当時不採算であったソニーと、スウェーデンの通信機器メーカーエリクソンの携帯電話事業を統合して生まれたもの。スマートフォン以外にも「Walkman Phone」や「Cyber-shotケータイ」などを生み出してきましたが、本日、ソニーがソニー・エリクソンを完全子会社化すると発表しました。

（PDFファイル）ソニー、ソニー・エリクソンのエリクソン保有株式を完全取得

ソニーのプレスリリースによると、同社は携帯電話会社ソニー・エリクソンをソニーの100％子会社とすることでエリクソンと合意に至ったそうです。

これによりソニーはエリクソンから広範なクロスライセンスおよびワイヤレスモバイル技術に関する5つの重要特許群をあわせて獲得し、エリクソンにはソニーから10億5000万ユーロ（1116億円）が支払われたとのこと。

今後ソニーはユーザーの利便性向上や事業の成長に向けて、タブレット、テレビ、パソコンなどのネットワーク対応製品の中にスマートフォンをより迅速に組み込んでいくことが可能となるほか、エリクソンとワイヤレス接続の分野で協力するとしています。

ソフトウェア・ハードウェア・プラットフォームを垂直統合で提供するAppleの「iPhone」や「iPad」などの成功を受けて、メーカー各社はハードウェアを販売するだけにとどまらないビジネスモデルの構築を模索中。その中でもソニーの強みは音楽プレーヤーやデジタルカメラ、パソコンなどのハードウェア開発部門に加えて、ゲームや音楽、映画などのコンテンツを持っているという点。

今回ソニー・エリクソンを完全子会社化したことで、各部門の連携がさらに密接になるのであれば、今まで以上に魅力的なモデルが生まれることも期待できます。