フィンランドで通常郵便をすべてスキャンしてオンライン配達する試験プログラムを開始
すべての情報をパソコンの中に集約したいと思っている人にとって、困りものなのが紙の郵便の保存。既にかなりの量の私信をEメールで受取っている人が多いと思いますが、それでもまだまだ紙の郵便はなくなりそうにありません。
フィンランドではこのような紙の郵便をすべてスキャンしてPDF化、オンラインで閲覧できるようにしてくれるサービスの実験が始まるようです。
詳細は以下。
Finland Launching National Pilot Program To Open and Scan All Snail Mail | Popular Science
フィンランドでは、配達効率の向上とCO2の削減をおこなうため、すべての郵便をPDF化しオンラインで見られるようにするサービスの実験を開始します。
郵便はまず職員によって開封・スキャンされPDFファイルになり、ユーザーはそれをPCや携帯電話を経由して閲覧します。実際の郵便はその後、小包などと一緒に週に2回配達されることになります。また不要なダイレクトメールなどは振り分けて廃棄してくれるオプションもあるとのこと。サービスは4月12日に開始され、現在のところ126組の家族と20の企業が試験に参加するとしています。
フィンランドで郵便事業を行っている国有企業のItellaは、今回のプログラムはサービスの有効性を確認する実験であるとしており、すべての作業は厳重に警備された施設で行い、プライバシーは厳密に守られると約束していますが、国内で議論が巻き起こっているそうです
アメリカでは類似の民営事業「Earth Class Mail」がすでに数万人のユーザーを獲得していますが、国営サービスがこのような通信の秘密に抵触するようなサービスを行うのは異例のこと。果たして同じような成功を収められるのでしょうか。
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