「闇サイト」を狙い撃つ警視庁の特命チーム「ネットハンター」が本日始動、潜入捜査も
「闇の職業安定所」「裏求人」などと名乗って犯罪に加担する仲間を募集するサイトや、わいせつ画像の公開、違法薬物の売買を行うサイトなどの、いわゆる「闇サイト」への対策を行う特命チームとして、警視庁が本日から「ネットハンター」を始動させました。
「ダウンロード違法化」の措置が改正著作権法に盛り込まれたのに合わせて、今年1月から警察庁がファイル共有ソフトを利用したネットワークを常時監視するシステムを本格稼働させており、すでに全国初となる逮捕者が出ていますが、今後はインターネット上での犯罪行為に対しても今まで以上に目を向けていくことになりそうです。
詳細は以下から。
闇サイト対策 ネットハンター NHKニュース
闇サイトを狙い撃ち 警視庁「ネットハンター」発足 - MSN産経ニュース
時事ドットコム:「ネットハンター」が始動=闇サイト捜査、専従班設置-警視庁
日本放送協会や産経新聞社、時事通信社の報道によると、警視庁は本日から犯罪抑止対策本部に「違法・有害サイト対策専従班」を設置したそうです。
「違法・有害サイト対策専従班」は28人体制となっていますが、うち21人が共犯者を簡単に集められるため、犯行の集団化や凶悪化を招くほか、犯罪に加わる意思の無い一般市民が犯罪に手を染めるきっかけにもなる「闇の職業安定所」などを取り締まる、闇サイト対策専門の特命チーム「ネットハンター」であるとのこと。
ネットハンターは共犯者を募集する書き込みなどを検索して、身分を隠して投稿者と連絡を取る「潜入捜査」で検挙を目指すというもので、違法サイト情報を集約するため、犯罪抑止対策本部に設置されていた事務局も統合するほか、警察庁からの技術支援を受けるとされています。
なお、闇サイトをめぐっては、サイトを通じて集まった男らが女性を車で連れ去って殺害する事件や、男4人が女性6人を乱暴した事件などが起きていますが、今までは十分な対応ができておらず、「違法・有害サイト対策専従班」の設置により、犯罪の準備段階での摘発につなげたい考えだそうです。
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