ソフトバンクモバイル、無料機種変更キャンペーンにもかかわらずユーザーに機種代金を請求
今月末に第2世代携帯電話(2G)サービスを終了して第3世代携帯電話(3G)に完全移行するソフトバンクモバイルが、2Gから3Gへの移行を端末代金無料で行うキャンペーンを実施していますが、本来機種代金は無料であるにもかからわず、ユーザーに代金を請求していたことが明らかになりました。
また、ユーザーに対して本来必要のないはずの有料プランへの登録なども勧めていたそうです。
詳細は以下から。
神戸新聞|社会|ソフトバンク 「無料で携帯交換」に偽りあり
神戸新聞社の報道によると、2010年3月31日(水)に2Gサービスを廃止するソフトバンクモバイルが展開している「第3世代携帯(3G)に無料で交換できる」というキャンペーンについて、一部の販売店が機種代金を請求していたことが明らかになったそうです。
これは同社が昨年12月から実施している、2年契約などの一定の条件を付加した上で、2G携帯携帯電話を指定の3G携帯電話に無料で交換するキャンペーンを利用しているユーザーであるにもかかわらず、一部の販売店が「頭金」として数千円を支払わせたり、本来の条件にはない有料オプションの加入を強く勧めたりしていたというもの。
ソフトバンクモバイルの広報部は「一部で不適正な販売方法があった」と認めた上で、「今後は販売店への指導を徹底する。代金を請求された場合は窓口に相談してほしい」としています。
なお、ソフトバンクモバイルのショップや代理店が自分たちの利益を上乗せするために、本来の意味とは異なる「頭金」や「契約金」という独自に定義した言葉を利用して携帯電話端末の代金に上乗せしていたことは2009年6月にお伝えしましたが、この件についてソフトバンクモバイル自身は「法的には問題はない」として容認する結果となっています。
しかし同社の2Gサービスは2010年2月末の時点で54万3700人が契約しており、「端末代金が無料であるなら」という理由で3Gサービスへと移行するユーザーが少なくないであろうことを考えると、そういったユーザーが混乱したり、わけも分からずお金を払って泣き寝入りしないためにも、「窓口に相談する」という施策だけでなく、より踏み込んだ施策が必要なのではないでしょうか。
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