生き物

まるで忍者、マダガスカルのヤモリはカモフラージュの達人


上の写真はマダガスカル固有種のヤモリの野生での擬態の様子をとらえた貴重なものなのですが、どこにそのヤモリが写っているのかわかるでしょうか?

スベヒタイヘラオヤモリは生息地の森林の樹皮に溶け込む擬態の達人。達人すぎて野生でその姿を見つけるのは非常に難しく、写真家泣かせのようです。

詳細は以下から。Pictured: Camouflaged gecko poses as a tree branch | Mail Online

写真はテキサス州の自然写真家のGregory Dimijian・Mary Beth Dimijian夫妻によってマダガスカル北部のアンバー・マウンテン国立公園で撮影されたもの。


「ヤモリが頭を動かした時に、はじめてそこに居たことに気付きました。木が生き物のように動き出す瞬間を見るようでした」とGregory Dimijian氏はジャングルをトレッキング中にスベヒタイヘラオヤモリを見つけられた幸運を語っています。

よく見ると目があるのがわかりますが、この写真にヤモリが写っていると言われなければ、樹皮の模様だと思って見過ごしてしまうのではないでしょうか。


体色や模様がコケの生えた樹皮にそっくりなの上、アゴの下や体の表面のフリンジ状の皮膚が、ヤモリと樹皮の境界をわかりにくくします。目も縦長の瞳孔以外は周囲に溶け込む色と模様になっています。


スベヒタイヘラオヤモリはマダガスカル北部の固有種で、体長は成体で2.5~6インチ(約6~15cm)ほど。夜行性で、昼間は木の枝や幹にじっとして擬態することで捕食者の目を逃れ、夜間に木の枝から昆虫などの獲物に飛びかかって捕食します。この擬態のおかげで、飛びかかる瞬間まで獲物はスベヒタイヘラオヤモリの存在に気付かず、奇襲攻撃ができるというわけです。

スベヒタイヘラオヤモリはペットとしてコレクターの間で人気があり、違法な野生動物取引も横行していたそうですが、近年ワシントン条約の整備により流通量は減少しています。しかし、マダガスカルでの生息地の消失にも脅かされているとのことです。

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in 生き物, Posted by darkhorse_log

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