魔女の仕業か?馬のたてがみが編まれる奇妙な連続事件が発生
ここ数カ月、イギリス南部で飼い主の知らない間に馬のたてがみが三つ編みのように編まれるという奇妙な事件が連発しているそうです。
ストーンヘンジからも比較的近く、現在もウィッカやネオ・ドルイド(Neo-druidism)などのペイガニズム(キリスト教以前の自然崇拝や多神教の信仰)が実践されている地方でのこととあって、これらの編み込みは呪術的な意味を持つものではないかと捜査当局は考えているとのこと。
詳細は以下から。Horse mane weaving incidents 'caused by Pagans', police believe - Telegraph
この奇妙な事件はデヴォン近郊のHemyock・Culmstock・Clayhidonやエクセター、ドーセット、サマセットの一部でも起きていて、過去3ヶ月で20件近くが報告されているそうです。たてがみが編まれたのみで馬に危害が加えられた様子はないのですが、飼い主たちの間では困惑と懸念が高まっているとのことで、見張り番を立てる地域も出てきているとのこと。
三つ編みのように編まれています。小さな女の子がやりそうな事にも思えますが、どうやら子どものいたずらではないようです。
警察では当初、組織的な犯罪者によって盗難を目的としてマークされているのだと考えました。しかし、実際に盗まれたり行方不明になった馬が出てこなかったため、ほかの可能性が検討され、現在では捜査官たちは「Knot Magic(編み魔法)」を行う「魔女」たちの仕業ではないかと疑っているとのこと。ペイガニズムの神々は馬と強いつながりを持ち、馬を使うことによって呪文が強化されると考えられているそうです。
Cullompton地域課長のJeff Howley巡査は、事件は地元の警察を当惑させていると語っています。「動機は闇に包まれています。当初は盗難用の目印だと考えていましたが、そうでないことは明白です」
「同じく捜査に当たっているドーセット署の調査によって浮上した可能性の1つが、編み込みはペイガニズムの儀式ではないかというものです。現時点では判断し難いですが、あらゆる仮説を検討する必要があります」とHowley巡査。
デヴォン州ペンシルヴァニアの地域支援担当警察官Sarah Bloorさんは「厩舎の間で不安が高まっています。今までのところ実際の盗難は無く、違う目的のものであるという可能性は除外できません」
地域の馬の見張り計画を開始したTaunton Vale Harriers(ハンティングクラブ)のJenny Parsonsさんによると、インターネットのSNSで連絡を取り合った少人数のグループが馬のたてがみの編み込みを実践していると考えられているそうです。
「馬小屋で寝る人々も出てきていますが、安全でも賢明でもないため、まったくお勧めできません」とParsonsさん。「ペイガニズムの儀式というのはあり得る話です。馬の性格が変わったという報告もあり、子どもたちが乗るポニーに対して行われたなら、実にひどいことです」
なお、これまで逮捕者は1人もいないとのこと。デヴォン州CullomptonのHemyock地域で馬の写真を撮影する青いプジョー306に乗った男性が先週目撃されたそうです。
本当に魔女の仕業なら、何を目的とした魔法なのか気になるところです。
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