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コーラで動く環境に優しい携帯電話のコンセプトモデル、NOKIAから登場


現在の携帯電話のバッテリーは高価で、製造に貴重な資源を消費し、廃棄後の処理にも費用・技術を要する「環境に優しい」とは言い難いものです。

そこで、中国人デザイナーDaizi Zhengさんがフィンランドの携帯電話メーカーNOKIAのためにデザインした携帯電話のコンセプトモデルは、バイオ電池を使い、ユーザーがタンクにコーラなどの清涼飲料水を注ぎ、電池が切れた時は入れ替えればよいというもの。コンセプトも面白いですが、見た目もぜひ使ってみたくなるようなユニークで洗練されたデザインとなっています。

詳細は以下から。Dezeen » Blog Archive » Eco-friendly phone for Nokia by Daizi Zheng

酵素を使って炭水化物から発電するバイオ電池を使うというコンセプト。充電の必要はなく、糖分を多く含むコーラなどの清涼飲料水を入れるだけなので、外出先で電池が切れても安心です。


使い方は実に簡単。キャップを外し……


コーラを注ぎ……


キャップを閉める。この作業がなかなか楽しそうで、一度使ってみたくなります。


タンク裏面にはNOKIAのロゴが入っています。バイオ電池では酵素を触媒とし、炭水化物(現在は糖のみ)から発電します。反応により得られる生成物は水と酸素で、有害物質を排出することもなく、通常の火力発電などにより発電された電力で充電する携帯電話と比べカーボンフットプリントも低くできそうです。


使用後はシンクに流したり、植物の水やりなどに使ってもよいかもしれません。


バイオ電池は将来的には、1回のチャージ(液体の交換)で一般的なリチウム電池の3~4倍の寿命を得られる可能性があるそうです。また、完全に生分解可能とのこと。コーラ以外の清涼飲料水も使えるので、気分に合わせて色で選んでみると「着せ替えケータイ」のような感覚で楽しめるかもしれません。


このNOKIAのバイオ電池携帯電話、残念ながら現在はまだコンセプトの段階ですが、実用化が待たれるところです。

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in モバイル,   デザイン, Posted by darkhorse_log

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