キリスト降誕のジオラマにひっそりと紛れこんで排便する世界のリーダーたち
クリスマスの時期になるとキリスト教圏では実物大やミニチュアでキリストの降誕を再現した「Nativity」が教会や学校、民家やショッピングモールなどのデコレーションの一部としても多く見られます。日本でも教会やキリスト教系の学校などで見かけたことがあるという人は多いのではないでしょうか?
スペインのカタルーニャ地方では、生まれたばかりのキリストを囲むマリアとヨセフ、羊や天使や三人の賢者に混じって、多産と平等を象徴する「Caganer(排便する人)」を片隅に隠し、子どもたちに見つけさせる伝統があります。伝統的な「Caganer」は赤い帽子をかぶったカタルーニャ人の農民の姿ですが、最近では政治家やスポーツ選手などさまざまな有名人をモデルにした「Caganer」が人気のようです。
詳細は以下から。Caganers: figurines of defecating world leaders in Catalan nativity scenes - Telegraph
伝統的な「Caganer」はこんな感じ。「見つかっちゃった!」という表情がかわいらしく、子どもが喜びそうです。
クリスマス用品を求める買い物客でにぎわうバルセロナのサンタ・ルチア・クリスマスマーケット。
ずらりと並んだ「Caganer」たち。前から見るとただの有名人の似顔人形のようですが……
横から見るとみんなお尻を出しています。
オバマ大統領の台座には「Yes We Can」の文字。
イギリス首相のゴードン・ブラウン。
エリザベス女王。その左に見えるのはカタルーニャが誇るシュルレアリストサルバドール・ダリのようです。
ローマ教皇ベネディクト16世。
ドイツのメルケル首相。
フランスのサルコジ大統領。
その美人妻として有名なカーラ・ブルーニ。
何かと話題のイタリア首相シルヴィオ・ベルルスコーニ。
美人大統領として有名なアルゼンチンのクリスティーナ・フェルナンデス・デ・キルチネル。残念ながらあまり似ていないようです。
タイガー・ウッズ。くるくるっと2回巻いているのがスペインでは典型的な表現のようです。
2008年F1ワールドチャンピオンのルイス・ハミルトン。その左にはどこかで見たネコの姿が……
スペイン人のF1ドライバーフェルナンド・アロンソ。
ACミランのロナウジーニョ。
2005年から2008年に全仏オープン4連覇を達成し今年の全豪オープンを制したスペイン出身のテニスプレーヤーラファエル・ナダル。特徴はとらえている気がします。
「Caganer」は通常、キリストが眠る飼い葉おけからは遠く離れた片隅にひっそりと隠され、子どもたちに発見されるのを待っています。正確な起源は不明ですが、少なくとも17世紀から続いている伝統とのことで、カタルーニャ地方以外にもスペインのほかの地方やイタリア南部、ポルトガルなどでも見られるそうです。
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