中国独自規格の次世代ディスク「CBHD」がBlu-rayの売り上げを上回る
中国がBlu-rayの対抗馬として立ち上げた独自規格の次世代ディスク「CBHD(China Blue High Definition)」がBlu-rayの売り上げを上回ったことが明らかになりました。
独自技術の映像・音声コーデックを施すことで国外企業へ特許使用料を削減できるなどのメリットが中国にもたらされる同規格ですが、高い価格競争力を誇っているようです。
詳細は以下から。
China market: CBHD players outselling Blu-ray Disc
この記事によると、中国市場において中国独自規格の次世代ディスク「CBHD」に対応したプレーヤーがBlu-rayプレーヤーの売り上げを約3%上回ったことを台湾の業界筋が明らかにしたそうです。
このような結果になった理由として、CBHDプレーヤー本体が2000~2500人民元(約2万8000円~3万5000円)で映像ソフトが50~70人民元(約700円~980円)程度で販売されているのに対して、Blu-rayプレーヤー本体が3000~4000人民元(約4万2000円~5万6000円)で映像ソフトが最低でも150人民元(約2100円)程度で販売されているなど、CBHDがBlu-rayと比較して価格競争力が高いことが挙げられています。
しかしCBHDをサポートしたワーナー・ブラザーズをはじめとした国際的な映画会社から、CBHDを国際的な標準規格にする支援を得られていないため、台湾メーカーはCBHDプレーヤーやディスクの生産を見合わせているとされています。
ちなみにCBHDが立ち上げられた背景には、Blu-rayに対抗する次世代DVD規格として「HD DVD」を推進していた東芝が中国に対して技術供与を行ったことなどがありますが、その東芝もBlu-rayへの参入を検討していることを考えると、今後は中国とBlu-ray陣営が対決するということになるのでしょうか。
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