ガレージキットの未来のために設立された「ワンダーショウケース」に選出された歴代全47作品 その1
ガレージキットの祭典「ワンダーフェスティバル」で1999年夏から行われているのが公式レーベル「ワンダーショウケース」です。
90年代末期、先鋭的な造形のガレージキットによって突き上げを受ける形になった大手メーカー各社がクオリティアップを果たし、ワンフェスにも80年代とは比べものにならないような技術力で造形された作品が並ぶようになりました。一方、ワンフェスにライトユーザーが多数来場し、アマチュアディーラーの品を「出来の良さ」ではなく「好きなキャラクターかどうか」で購入するようにもなりました。このため、放っておくとガレージキットは硬直化してしまうのではないかと模型文化ライターのあさのまさひこ氏が考えていたところ、ワンフェス実行委員会と思惑が合致、新進ガレージキット作家の育成を目的とした「ワンダーショウケース」が設立されることになった、というわけ。
これまでにワンダーショウケースに選ばれたのは45名(組)ものアーティストで、今回も2名が選出されました。ワンダーフェスティバル2009[夏]ではこのワンダーショウケースの10周年を記念し、過去のプレゼンテーション作品をすべて展示していたので、気合いを入れて撮影してきました。また、過去作品の出展者は選出以降の自信作も同時に展示されており、その後の活動がどのようなものなのかも見ることができました。
まずはワンダーショウケース設立のナンバー001から009までを紹介します。
WSC#001「Wナイチンゲール」 by ちびすけマシーン(東京G-0) 特に原作名などを入れていないものはオリジナル作品です。
自薦作品は「リトルリリィ type C/M/Y型(武装神姫 シュメッターリング)」。
WSC#002「ふくやまけいこBOX」 by たじまあきひろ(夢の島工房)
「星の島のるるちゃん」から、江の島るる。
「まぼろし谷のねんねこ姫」から、ねんねこ姫。
「グラニュー島!大冒険」から、あんず。
なお、たじま氏とは連絡が取れなかったそうで、自薦作品はありませんでした。同様に、何組かのアーティストとは連絡が取れなかったようです。
WSC#003「ネミッサ(デビルサマナー ソウルハッカーズ)」 by 媚山厚(From My Dreamworld)
ネミッサが版権元の意向で当日販売のみとなったため、一般販売分に「ソフィーティア(ソウルエッジ)」が選出されています。
WSC#004「KIMERA 13 ver.WSC」 by 射尾卓弥(BROKEN THUNDER)
自薦作品は「VF-1S ストライクバトロイドバルキリー"ミンメイガード"(超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか)」
WSC#005「伊藤乃絵美(With You~みつめていたい)」 by 蓮見江蘭(J.P.S. TEAM LO-TATSU)
自薦作品は「森川由綺(WHITE ALBUM)」ですが、完成品が見つからなかったとのことでパーツ展示のようになっていました。残念。
完成品はこんな感じだったようです。
WSC#006「春麗(ストリートファイターIII 3rd STRIKE)」 by 臼井政一郎(軽音堂)
自薦作品は「惣流・アスカ・ラングレー(新世紀エヴァンゲリオン)」
WSC#007「コルネット・エスポワール(マール王国の人形姫)」 by 戸田聡(夢のカグツチノ公国)
自薦作品は「匂坂郁紀、沙耶(沙耶の唄)」
WSC#008「ペイオース」 by Nagiy(Flowershop)
自薦作品は「逢坂大河(とらドラ!)」
WSC#009「ムスカ(青の6号)」 by 松葉秀樹(WE'RE IN THIS TOGETHER)
まだまだWSC作品は続きます。
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