トヨタ傘下の富士スピードウェイ、2010年以降のF1日本グランプリ開催中止を正式発表
2007年・2008年とF1世界選手権の日本グランプリが行われた富士スピードウェイですが、2010年以降の日本グランプリ開催を中止することを正式に発表しました。これは2008年10月からの世界的経済不況に伴う経営環境悪化と、経済回復の目処が立ちにくい事情からだそうで、今後もフォーミュラ・ニッポンやSUPER GTなどの国内レースは積極的に盛り上げていくそうです。
詳細は以下から。
(PDF)富士スピードウェイ F1日本グランプリ開催中止を発表
「日本グランプリ」という名前は1963年の改造市販車レースに与えられたところからスタートしたそうで、その後は富士スピードウェイでスポーツカーを用いて行われていましたが、1971年からはフォーミュラカーを使ったレースとなりました。1976年に初めてF1世界選手権シリーズが開催されましたが、翌77年の日本グランプリで観客が死亡する事故が発生、日本グランプリは開催されないことになりました。
その後、1980年代にホンダがF1世界選手権に参戦、ホンダ傘下の鈴鹿サーキットでの日本グランプリが1987年から開催されるようになりました。鈴鹿での日本グランプリは日程がシリーズ終盤に組まれたため、チャンピオン争いの重要なポイントとなってエキサイティングなレースが多数行われました。しかし、2005年に富士スピードウェイが大改修で近代的なサーキットになり日本グランプリ開催招致に名乗りを上げたことと、鈴鹿の老朽化が問題となったため、2007年から再び富士スピードウェイで開催されることになりました。
30年ぶりに富士スピードウェイで行われた2007年F1日本グランプリはあいにくの雨に見舞われた上に数々のトラブルが発生。多くのモータースポーツファンから非難を浴びました。2008年開催時はこのときの反省が活かされており、観客数は3日間で10万人を越えたそうです。
2009年の開催は鈴鹿サーキットで、2010年以降は富士と鈴鹿で交互に開催されることになっていましたが、経済不況から今回の撤退となってしまったようです。
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