2008年F1世界選手権最終戦のブラジルGPが終了しワールドチャンピオン決定
3月16日のオーストラリアGPで2008年のF1世界選手権が幕を開けましたが、日本時間11月3日早朝に最終戦ブラジルGPが開催され、ついにワールドチャンピオンが決まりました。
中盤までは4人のドライバーによるチャンピオン争いとなり、最終戦までチャンピオンの可能性を残したのはルイス・ハミルトンとフェリペ・マッサの二人となっていましたが、果たしてレース結果は、そしてワールドチャンピオン争いはどうなったのでしょうか。
詳細は以下から。
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ブラジルGPを制したのはフェリペ・マッサ。しかし、ハミルトンの順位が最終ラップまでもつれた結果5位となり、ワールドチャンピオンの栄冠は1ポイント差でルイス・ハミルトンの頭上に輝きました。
2008年のワールドチャンピオンとなったルイス・ハミルトン。
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2008年のF1世界選手権は3月16日、オーストラリアグランプリでが勝利を収めて幕を開けました。今年はこのルイス・ハミルトンと、昨年のワールドチャンピオンであるキミ・ライコネン、ライコネンのチームメイトで"シューマッハ最後の弟子"と呼ばれるフェリペ・マッサ、2007年のカナダGPで大クラッシュを演じるも奇跡的に軽傷で復活したロバート・クビサの4人がチャンピオンを争うシーズンとなりました。
このうち、ライコネンは序盤こそ2つのグランプリで優勝するなど昨年のワールドチャンピオンらしい戦いを見せましたが、終盤近くに4連続でノーポイントに終わるなどしたことが響いてチャンピオン争いから脱落。
クビサは着実に入賞してポイントを重ねていましたが優勝回数が1回に止まり、最終的にハミルトンとマッサによる一騎打ちとなりました。
ブラジルGP開始前の段階でトップに立っていたのはハミルトンで94ポイント、対するマッサは87ポイント。ハミルトンは5位以上であればワールドチャンピオンが決定しますが、対するマッサの獲得条件は多少複雑ですが自身が優勝してハミルトンが6位以下か、自身が2位でハミルトンが8位以下でないといけないという状態でした。
レースは開始前に大雨が降ってスタートが10分遅れになり、さらにオープニングラップでは今シーズン限りでの引退を表明しているデビッド・クルサードがネルソン・ピケJr.とともにリタイアするという波乱の幕開けとなりました。レースは終始マッサがトップを走行し、ハミルトンは5位前後を行ったり来たりする白熱の展開となりました。マッサは安定した走りで優勝。ハミルトンの方は5位を走行していた終盤にセバスチャン・ベッテルに追い詰められ、残り2周で交わされて6位に転落し去年に続いて1ポイント差でワールドチャンピオンを逃すという悪夢に見舞われるところでしたが、最終ラップでティモ・グロックを交わして5位に浮上、念願の最年少ワールドチャンピオンとなりました。
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今シーズン、チャンピオン争い以外の点で注目を浴びたのはなんといってもスクーデリア・トロ・ロッソのベッテル。フェラーリからエンジン供給を受けているものの、フェラーリやマクラーレンといったチームに比べると明らかに戦闘力の劣るマシンで果敢に戦い、イタリアGPでは最年少ポールポジション記録を更新、さらにレースでもポール・トゥ・ウィンを決め最年少優勝記録を樹立しました。来年は引退するクルサードに代わり、トロ・ロッソのメインチームであるレッドブル・レーシングのドライバーとなることが決まっています。
また、「純日本チーム」を標榜していたスーパーアグリF1チームが第4戦のスペインGPを最後に資金不足で撤退するということもありました。
いったい来年はどのようなドラマが繰り広げられるのか、今から楽しみです。
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