2500年前から現役、世界最古のシロハヤブサの巣が発見される


猛禽類の巣として世界最古のものがグリーンランドで発見されたそうです。人間の住居では先祖代々住んでいる古い家であってもせいぜい築数百年ですが、この鳥の巣はなんと紀元前から継続して使われているとのこと。

詳細は以下から。Falcon nest in Greenland is 2,500-years-old - Telegraph

今回発見されたのはハヤブサ属最大の種であるシロハヤブサの巣で、2500年前から使われている巣のほか、さらに3ヶ所で1000年以上前から使われている巣が発見され、巣の中には600年以上前の鳥の羽根も確認されたそうです。


シロハヤブサは北極圏周辺に生息し、ほとんどの個体が白い羽を持つグリーンランドから、大多数が黒い羽を持つカナダのラブラドールまで、淡色型・中間型・暗色型が環境に応じて分布しています。

ハヤブサ属の多くがそうであるように、シロハヤブサは小枝などから巣を作ることはせず、岩棚にくぼみを削って卵を産み付けるか、カラスなどのほかの鳥の古い巣を流用します。毎年季節になると同じ営巣地を訪れ、年とともに巣には羽毛やグアノがたまっていきます。

オクスフォード大学の鳥類学者Kurt Burnham氏はグリーンランドの海岸の切り立ったがけからサンプルを採取し、この鳥たちがいつごろから同じ巣を使い続けているのか調査しました。

「放射性炭素年代測定法で、最古の巣は2360~2740年前から使われていることが明らかになり、ほかにも3つ1000年以上使われていると思われる巣が確認されました。これはいままでに確認された猛禽類の巣の中で最も長い期間継続して使われている事例となります」とBurnham氏は語っています。

サンプルされた13の巣から以前住んでいた鳥の羽3点が発見され、一番新しいもので60年前、最も古いものは670年前のものだったそうです。

現在も使われているこれらの巣ですが、温暖化により近い将来シロハヤブサたちは長い歴史を持つこの営巣地から移住せざるをえなくなるのではないかと懸念されています。シロハヤブサは獲物を追って北へと狩猟範囲を移しつつあり、ハヤブサなどのほかの種との競合に直面しています。

なお、この発見は猛禽類の継続して使われている「巣」としては最古のものとなりますが、鳥類の「営巣地」としてはユキドリが3万4000年間、アデリーペンギンが4万4000年間同じ場所に毎年営巣していることが炭素年代測定で確認されているそうです。

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