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JASRAC(日本音楽著作権協会)の菅原常務理事がニコニコ生放送に出演決定、ユーザーからの質問なんでも答えます!


ニコニコニュースによると、生中継の映像に対し最大2万人が同時接続を行い、リアルタイムでコメントを付けることができるニコニコ生放送にあのJASRAC(社団法人日本音楽著作権協会)常務理事である菅原瑞夫氏が登場し、JASRACの「これまで」と「これから」を語ってくれるそうです。

番組では、今年で創立70周年を迎えるJASRACが設立された経緯などを解説し、生放送中にリアルタイムに書き込まれるコメントや事前に募集するメールで寄せられるユーザーからの様々なJASRACへの質問に、菅原氏が答えてくれるとのこと。

開催日時などの詳細は以下から。
[PDFファイル]ニコニコ生放送に、JASRAC・菅原瑞夫常務理事が出演 ユーザーからの質問になんでも答えます

6/5 JASRAC菅原常務理事が生放送に登場‐ニコニコニュース

JASRAC常務理事 菅原瑞夫氏 登場!~ユーザーからの質問なんでも答えます!~

日時は6月5日(金)の18時50分開場、19時ちょうど開演予定となっています。


ユーザーからの質問を菅原氏に伝えるコネクターの候補としては、メディアジャーナリストの津田大介氏と、西村博之(ひろゆき)氏の2名を予定。当日の番組開始時に、片方がコネクターを担当し、もう片方が運営コメントを担当する、という役割が決まる予定だそうです。

なお、JASRACに対する疑問や質問は「[email protected]」で募集中です。

ちなみに、これまでもJASRAC常務理事である菅原瑞夫氏はいろいろな場面でさまざまなことを語っており、事前に以下のページを読んで予習しておくのもいいかもしれません。

一部を抜粋すると以下のような感じになります。

2007/12/17
「著作権管理、性善説には限界」――JASRACの菅原常務理事:ITpro

「著作権の管理が、性善説に立脚してできるならば、そうした環境を望みたい。しかし現実には、いろいろな場で著作権の侵害が起こっている。技術がコンテンツ保護より先に行きすぎている現状では、性善説に立った著作権保護の法制度は難しいのではないか――」

2007/12/26
JASRACは「放送通信融合」の敵か味方か--菅原常任理事に聞く:インタビュー - CNET Japan

 JASRACの特徴は、目的である「利用の円滑」を図るための徹底した事務処理にある。「相手が誰であろうと構わない」「ビジネスの成否は問わない」という菅原氏の説明は、その徹底振りをわかりやすく示している。

 一方、その「行き過ぎた事務対応ぶり」とも受け取れる部分に批判が集まることも少なくない。長年にわたり店内で楽曲を利用していた飲食店店主に対して契約を求めたケースは「誰であろうと構わない」という姿勢を示す顕著な例だ。

 また、楽曲の作詞を手がけたあるミュージシャンが、自著において自らの詞を引用した際にも使用料を求められるなど、もはや「誰のためのJASRAC?」と疑いたくなる報告例もある。

2008/03/26
「日本のコンテンツ、ネットのせいで沈む」とホリプロ社長 (2/2) - ITmedia News

ネットでの売れ方はマスとは異なり、薄利のビジネスだとJASRACの菅原さんは指摘する。「JASRACのライセンスビジネスはマス向けだろうがネットのコアユーザー向けだろうが同じだが、経済的な規模が圧倒的に違う。着メロが急成長していた時代、1曲当たりの単価は極めて小さかった。iTunesは 500万曲あるが、全部が平均的に売れるわけではない。それを踏まえた上でどう権利者と合意していくかが問題」

2009/03/13
ネットのコンテンツ流通促進に「権利の集中化」を--東大中山教授らが訴え:ニュース - CNET Japan

日本音楽著作権協会(JASRAC)常務理事の菅原瑞夫氏は、権利の集中化を含む一連の試案内容について、「強制収用的な感は否めない」としつつ、「現状からの“モアベター”を目指すという観点において、コンテンツの流通活性化を図ること自体を否定することはない」と話し、方向性には賛同の意を示した。一方、ユーザー数の伸び悩みが伝えられる放送局ベースの動画配信サービスを例にとり、「(ネット配信が)本当に儲かる事業であれば、こぞって参入しているはずだ」と指摘。国を巻き込んだスキーム作りや、市場形成に向けた実験が重要になるとの見方を示した。

詳細は各記事の全文を読んで判断するしかないのですが、基本的には良くも悪くも「JASRACらしい」受け答えをこれまでもしているので、大きく飛躍した新しい柔軟な考えというモノは出てこないのではないかと予想されますが、こういうニコニコ生放送みたいなものに出演するというのはある意味、少しずつ変わりつつある予兆なのかもしれません。

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in メモ,   ネットサービス, Posted by darkhorse

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