ソニーのエレクトロニクス事業が大幅に落ち込み、ゲーム事業は改善
ソニーが先ほど2008年度の連結業績を発表しました。世界的な不況を受けてエレクトロニクス事業が赤字転落したことが今年1月末に発表された2008年度第2四半期決算において明らかになっていましたが、2008年度の連結業績にも大きく影響を与える結果となっています。
また、ゲーム事業については前年度比で大幅な改善が見られています。
詳細は以下から。
Sony Japan|2008年度 第4四半期 業績説明会
2008年度の連結業績。2278億円の損失が発生しています。持分法による投資利益と構造改革費用の戻し入れを調整した後の損失は1273億円。
セグメント別に見たところ。主力のエレクトロニクス事業の営業利益が前年度比で約6100億円落ち込み、1681億円の損失となっています。ゲーム事業は前年度比で660億円改善し、585億円の損失に。映画や金融部門も低調です。
エレクトロニクス事業の詳細はこんな感じ。サイバーショットやVAIO、BRAVIA、ハンディカムといった主力製品すべてが減益となっています。
営業利益の増減要因。売り上げ減や原価率の悪化を為替の影響が大幅に上回る結果に。
ゲーム事業はPS2ハードとソフトの売上数量が減少したことで減収したものの、PS3本体のコスト改善やソフトの売り上げ増加によって損益は大幅に改善しています。
映画部門は景気後退によるDVDソフト市場の縮小が加速したことなどを受けて営業利益が減少。
業績の不振を受けて費用削減と事業所の統廃合、人員整理を行うと発表していますが、ほぼ目標通りに進んでいる模様。
統廃合される製造事業所は以下。
2009年度の設備投資額見通し。半導体向けの設備投資は450億円縮小されるとのこと。
研究開発費見通し。前年度から3%縮小される模様。
ソニー以外にも3800億円の損失が発生するとみられているパナソニック、3436億円の損失が発生した東芝、(PDFファイル)1258億円の損失を計上したシャープ、(PDFファイル)7873億円の損失が発生した日立など、電機各社が軒並み苦境に追いやられており、今後も厳しい戦いを強いられることが避けられない情勢となっていますが、今後のメーカー各社の動向が気になるところです。
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